展望
2026年で特筆すべき天文現象は、3月3日に日本全国で見られる皆既月食です。この皆既月食は19時前から部分食が始まり、20時頃から1時間程度皆既食となり、22時過ぎに部分食が終わるもので、観察しやすい時間帯に起こります。2026年には日食が2回、月食が2回ありますが、日本で見られるのはこの皆既月食のみです。
比較的観察しやすい星食としては、しし座の1等星レグルスが月に隠されるレグルス食が、1月7日と3月2日に九州の一部と沖縄を除く地域で見られます。
流星数が多い三大流星群のうち、8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群は、月明かりの影響のない良い条件で見られるでしょう。特にふたご座流星群は極大時刻も日本の深夜に重なり、絶好の条件です。