ほしぞら情報2026年3月
月が金星に接近(2026年3月)
春分の日の月と金星の接近を見よう
3月になって、夕方の西の空に金星が姿を現すようになりました。ただ、金星の高度はまだたいへん低く、日の入りから1時間半もすると太陽を追って沈んでしまいます。空がまだ明るいうちに観察するとよいでしょう。
3月20日、春分の日の日の入り後に、月齢1.3の月が金星に接近しています。月も金星も高度が低く、その上、月がたいへん細いため、接近の様子を見るには場所や時刻に注意する必要があります。
西の空が地平線近くまで見通せる場所を探して、太陽が沈んだらなるべく早く観察を始めましょう。暗くなるにつれて金星と月が見え始めるでしょう。金星の方が先に見つかるかもしれません。そのすぐ右側(北側)に、糸のように細い月が並んでいます。時間が経つにつれ空はさらに暗くなり金星も月も見つけやすくなる一方で、高度が下がるので、低空の雲などに遮られやすくなります。できれば、あまり高度が低くならないうちに見つけたいものです。
双眼鏡を使うと、肉眼で探すよりもずっと見つけやすくなります。
(参照)暦計算室ウェブサイト :国立天文台暦計算室の「こよみの計算 」では、各地の月の出入り時刻、惑星の出入り時刻などを調べることができます。また暦象年表の「太陽系天体の出入りと南中 」でも、各地の惑星の出入り時刻などを調べることができます。「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。