ほしぞら情報2026年2月

水星が東方最大離角(2026年2月)

水星が東方最大離角 2026年2月16日から24日、日の入り30分後の東京の空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

夕方の西の空で水星を見つけよう!

水星は、太陽系の中で最も太陽に近いところを公転している惑星です。地球から見ると、いつも太陽の近くにあるため、観察しづらい天体の一つです。そんな水星ですが、2月20日の東方最大離角の頃には、見かけ上太陽から少々離れて見えるため、観察のチャンスが訪れます。2月16日から23日まで、日の入り30分後における水星の高度が10度を超えて見つけやすくなるのです。水星は、時間とともに空の低い位置に移動し、やがて沈んでしまうので、日の入り30分後の頃から探し始め、1時間後までの間に観察するとよいでしょう。

この時期の西の空には、水星よりも少し高い位置に土星も見えています。さらに、水星よりも先に沈んでしまう低い位置にある金星も、かなり明るく輝いているため、地平線近くまで見通せる場所では見えそうです。もし水星をうまく見つけられないときには、土星や金星を目印に探してみるのもよいでしょう。

(参照)暦計算室ウェブサイト こよみの計算 」では、各地の日の入りの時刻や水星の高度について調べることができます。また「こよみ用語解説 」の「天象」の項では、最大離角などの惑星現象の用語について解説しています。

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