1960年に東京大学東京天文台(当時)の施設として開所し、1962年に全国の研究者を迎え入れて観測を開始した岡山天体物理観測所は、1988年に東京天文台が国立天文台へ改組され、2004年には法人化される中、2017年末まで56年間に渡って全国の天文学者に国内随一の光赤外線天文観測環境を提供してきました。
世界的にも重要な成果を数多く挙げてきた当観測所ですが、2018年3月末をもって国立天文台の「プロジェクト(目的と期限を持った組織)」としての役割を終了することになりました。188cm望遠鏡以下の望遠鏡たちは、それぞれ運用が大学等の研究者へと引き継がれ、専用望遠鏡としてこれまでとは違った形で有効に利用されて行く予定です。
この組織の変革を機に、岡山天体物理観測所のこれまでの軌跡と今後の展望を「全史」として本サイトにまとめました。日本の天文学の一翼を担ってきた当観測所の「歴史」と「未来」を感じて頂ければと思います。