太陽系ウォーク
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太陽系ウォークについて(33秒)
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太陽系ウォークは、太陽系の広がりを体感する展示です。距離を140億分の1に縮めています。あなたの1歩がおよそ50センチメートルとすると、1歩でなんと700万キロメートルも進むことになるのです。土星まで、何歩でつくことができるでしょうか?スタート地点は、私たちの母なる星、太陽です。
太陽(1分)
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太陽は直径が地球の109倍もある巨大なガスの球体です。自ら光を出して輝く星、恒星で、そのエネルギーは、中心で起こる水素の核融合反応によって生み出されています。太陽の表面を観測すると、黒点やフレア、プロミネンスなど、激しい活動の様子が見られます。
第一赤道儀室では、長年にわたって太陽の観測が行われてきました。現在は三鷹キャンパス内にある、太陽フレア望遠鏡などを使って、毎日観測が続けられています。太陽フレア望遠鏡は、年に1度「三鷹・星と宇宙の日」に見学することができます。
水星(1分8秒)
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太陽から最も近い惑星、水星です。表面には、月のようにたくさんのクレーターがあります。直径は、地球の半分もありません。水星の大きさは、解説パネル右下にある三角印の先の、小さな点で示しています。直径は、およそ0.3ミリメートル。まるで埃のようで、よく見えませんね。そこで解説パネルの上のほうに、10倍の大きさの球(たま)をとりつけました。このように大きさについては、各惑星とも140億分の1の縮尺と、その10倍の、二通りのサイズで表示してあります。また太陽は、本来の縮尺では、およそ10センチメートルですが、さきほどの太陽パネルではその10倍の大きさで表示しています。
金星(52秒)
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金星は、140億分の1の縮尺では直径が1ミリメートル程度です。地球とほぼ同じぐらいの大きさですが、その環境は地球とは大きく異なっています。地球のように液体の水はありません。大気の成分は主に二酸化炭素ですが、その温室効果の影響で、表面の温度は500度近くもあります。地表の気圧は地球の90倍。上空は、硫酸の粒でできた雲に覆われ、太陽からの光は、地表にはほとんど届かないのです。
地球(1分29秒)
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私たちの惑星、地球です。太陽からの距離は、およそ1億5千万キロメートル。この距離を「1天文単位」とよび、太陽系内の距離をはかるものさしとしています。左側の距離の表示にある、“au”とは天文単位のことで、Astronomical Unit(アストロノミカル・ユニット)の略です。
地球の直径は、およそ1万3000キロメートル、三角印が示す縮尺では1ミリメートル程度です。表面の70%は海で覆われていますが、最も深いところでも10キロメートル程度で、海はまるでリンゴの皮のように地球を薄く覆っているにすぎません。それでも、太陽系で最も多く液体の水が存在し、そのおかげで、私たち生命が育まれたのです。
地球の衛星、月は、直径が、地球の4分の1で、地球からの距離はおよそ38万キロメートルです。太陽系ウォークでは3センチメートルに満たない距離ですが、人類はまだ、月までしか足を踏み入れたことがないのです。
火星(1分38秒)
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火星は地球の半分ほどの直径で、この縮尺では0.5ミリメートルになります。ひときわ赤い姿が特徴的ですが、これは、表面に含まれる鉄さびの色です。南北の極は、主にドライアイスと少量の氷で覆われています。火星の表面には、かつて水が流れたような跡があり、現在も、土の中から水分がみつかっています。そのため、多くの探査機が生命の痕跡を探していますが、まだ見つかっていません。
火星から、次の惑星のパネルを見てみましょう。ここから急に距離が遠くなります。しかし、火星と次の惑星の間には何もないわけではありません。そこには、小惑星帯と呼ばれ、たくさんの小さな天体が集中している領域があります。現在発見されているだけで数十万個以上存在しています。小惑星とは、惑星のように大きく成長することができなかった天体です。小惑星は、太陽系が生まれたころの姿をとどめていると考えられるため、太陽系の歴史を探る重要な手がかりのひとつです。
木星(1分21秒)
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太陽系最大の惑星、木星です。その直径は、地球のおよそ11倍もあり、この縮尺ではおよそ10ミリメートルになります。パネルの上の球も、今までの惑星と比べて存在感がありますね。
火星までの惑星は、硬い地表で覆われた岩石惑星ですが、木星は、主に水素とヘリウムでできたガス惑星です。10時間で1回転、という非常に早いスピードで自転しています。表面には、しま模様や渦ができています。もっとも大きな渦は大赤斑(だいせきはん)と呼ばれ、地球がすっぽり入るほどの大きさです。衛星の数は60個以上。特に大きな4つの衛星は、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが発見したことから、ガリレオ衛星と呼ばれ、地上から小さな望遠鏡でも見ることができます。
太陽から木星までの距離はおよそ5天文単位、つまり、太陽・地球間の5倍にあたります。
土星(1分12秒)
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土星に着きました。太陽からここまでの距離は、およそ10天文単位、木星までの距離の2倍です。土星は木星と同じガス惑星で、木星の次に大きな惑星です。この縮尺では直径およそ9ミリメートル、地球のおよそ9倍にあたります。
また、環のある惑星として有名ですね。この環は非常に薄く、地球から見て真横になるときは見えなくなるほどです。環は、一枚の円盤のように見えますが、小さな氷の粒が集まったものです。この氷の粒の集まり方は、実は非常に複雑な構造をもっていることが、最近の探査や、コンピュータシミュレーションによって明らかになってきました。こうした最新の天文学の成果は、皆さんの真後ろにある赤いドアの建物、4D2Uドームシアターにて、予約制でご覧いただけます。
天王星とその先へ(1分36秒)
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太陽から土星まで歩いてきましたが、その外側の惑星までの距離は、天王星で2倍、さらに海王星までは3倍もあります。そこで土星より外側の天体は、ここにまとめて表示しています。天王星と海王星は、巨大な氷の塊がガスをまとった惑星で、氷惑星と呼ばれています。この二つの惑星の直径は、地球のおよそ4倍で、140億分の1の縮尺では4ミリメートル程度になります。
ここまでで太陽系の8つの惑星を紹介しましたが、さらに外側には、太陽系外縁天体と呼ばれる、小さな天体が次々と見つかっています。かつて惑星に分類されていた冥王星も、現在では、太陽系外縁天体(たいようけいがいえんてんたい)のひとつです。太陽から冥王星までの距離は、土星までの4倍もあります。そして、そのさらに外側にも、ほうき星のもととなる天体が無数に存在する、オールトの雲と呼ばれる領域があると考えられています。太陽から土星まで14億キロメートルを歩いてきました。しかし太陽系はもっともっと外まで広がっているのです。
ダイジェスト版
太陽から火星まで(1分18秒)
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太陽系ウォークは、太陽系の広がりを体感する展示です。距離を140億分の1に縮めています。太陽のとなりにある水星パネルをごらん下さい。太陽系で最小の惑星である水星の直径は、この縮尺では、0.3ミリメートルほどしかありません。そこで、解説パネルの右下にある三角印の横には、本来の大きさを、上部の球(たま)は、その10倍の大きさを示しています。
太陽から近い順に水星、金星、地球、火星という小さな惑星がありますが、これらは硬い地表で覆われた岩石惑星です。この4つの惑星の軌道はお互い近くにありますが、火星の次の木星からは急に距離が遠くなります。惑星の大きさと距離を体感しながら、まずは、木星まで歩いてみましょう。火星と木星の間にはパネルがありませんが、たくさんの小さな天体が集中している小惑星帯と呼ばれる領域があります。
木星とその先へ(1分30秒)
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岩石惑星の外側には、木星と土星があります。これらはガス惑星で、岩石惑星より大きく、木星の直径は地球のおよそ11倍あります。木星からは、惑星軌道の間隔が急に広がります。太陽から木星までの距離は、地球までのおよそ5倍、土星まではおよそ10倍の距離があります。
土星の外側には、天王星と海王星があります。巨大な氷の塊がガスをまとった氷惑星で、直径はともに地球のおよそ4倍です。太陽から天王星までの距離は、地球までのおよそ20倍、海王星までは30倍もあるため、土星より外側の天体は、最後のパネルにまとめて表示しています。
海王星の外側には、冥王星など、太陽系外縁天体とよばれる小さな天体がたくさん見つかっています。さらにその外には、ほうき星のもととなる天体が無数に存在する、オールトの雲と呼ばれる領域があると考えられています。
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