子午儀資料館
建物・外観について(57秒)
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子午儀(しごぎ)資料館の建物は1925年、大正14年に建てられた観測施設です。建物の上の部分や入り口のひさしには、縦縞模様を見ることができます。これは、19世紀の終わりに流行していたセセッション様式と呼ばれる、芸術運動の流れをくむデザインです。建物の名前にもある子午儀は望遠鏡の仲間ですが、南北方向だけに動くように作られています。そのため、この建物は、まるいドーム型ではなく、三角屋根になっています。屋根が中央から両側に開き、南北方向が見えるようになっているのです。子午儀資料館は、2014年、平成26年に国の登録有形文化財となりました。
子午儀とは(56秒)
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子午儀は、子午線に沿って、南北のみに回転する望遠鏡のことです。子午線とは、真北から頭の真上を通って真南を結ぶ線のことで、昔は、子、丑、寅などの十二支を方角に当てはめて、真北を子(ね)の方角、真南を午(うま)の方角と呼んでいました。そこでそれらをつなげて音読みし、子午線と呼んだのです。子午儀は、その子午線を天体が通過する瞬間の時刻を測定するために作られました。時刻を精密に測ることで、天体の東西方向の位置を正確に知ることができます。反対に、天体の正確な位置がわかっていれば、測定をおこなっている場所の経度を知ることができたのです。
レプソルド子午儀について(1分3秒)
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子午儀資料館の中で、ひときわ大きな機器がレプソルド子午儀です。レプソルド子午儀は1881年、明治14年に購入され、東京天文台が麻布にあった頃には、時刻の決定と地球上の位置の測量に使われました。当時、江戸城本丸跡では、正午を知らせるために空の大砲を撃っており、「ドン」と呼ばれて親しまれていました。このレプソルド子午儀は、正確な時刻に「ドン」を撃つために大きな役割を果たしていました。その後三鷹に移設され、1949年、昭和24年には、このレプソルド子午儀を使って位置を測定した、日本で初めての本格的な恒星のカタログが出版されています。レプソルド子午儀は2011年、平成23年に国の重要文化財となりました。
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