ほしぞら情報2024年8月
スター・ウィーク、伝統的七夕(2024年8月)
星空に親しむ一週間
毎年8月1日から7日は「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」です。スター・ウィークは多くの人に星空に親しみを感じてもらおうと、1995年から続いているキャンペーンです。8月上旬は全国的に梅雨が明け天候が安定する頃で、星空を眺めるのに適した時季です。毎年スター・ウィークの期間を中心に、全国各地で天体観望会などの関連イベントが開催されます。
伝統的七夕の日にも注目
太陰太陽暦(いわゆる旧暦)の7月7日にちなんだ、かつての七夕(たなばた)の頃を、国立天文台では「伝統的七夕」と呼ぶことにし、2001年から広くお知らせしています。今年は8月10日が「伝統的七夕」の日にあたります。現在の暦の7月7日は、多くの場合、梅雨のさなかにあたってしまいますが、伝統的七夕の頃は夏空が広がることが多く、星を楽しむのに良い季節です。ぜひ星空を見上げてみてください。
伝統的七夕の日、日暮れの頃には半月よりもやや細い月が、南西から西南西にかけての空に見えています。夜空が十分に暗くなり星々が輝き出すと、頭の真上近くに七夕にちなんだ織姫星(おりひめぼし、こと座の1等星ベガ)と彦星(ひこぼし、わし座の1等星アルタイル)を見つけることができるでしょう。さらに、はくちょう座の1等星デネブと結んでできるのが、夏の大三角です。夜が更けて月が沈む頃、夜空の暗い場所ならば、織姫星と彦星の間を通って南の空へと淡く続く天の川もたどることができることでしょう。