質問3-10
伝統的七夕について教えて
太陰太陽暦にもとづく七夕を「伝統的七夕」と呼んでいます。
もともと七夕の行事は、7月7日といっても現在使われている暦ではなく、旧暦など太陰太陽暦の7月7日に行われていました。これは、月齢およそ6の月が南西の空に輝く夏の夜になります。現在の暦での7月7日は、たいてい梅雨のさなかで、なかなか星も見られません。そこで国立天文台では2001年から「伝統的七夕」の日を広く報じていくことにしました。
太陰太陽暦は、明治6年に現在の暦が採用されるよりも前の暦で、現在は公には使われていません。このため、伝統的七夕の日は、太陰太陽暦による7月7日に近い日として、以下のように定義します。
二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目が「伝統的七夕」の日です。
伝統的七夕の日一覧
2030年までの伝統的七夕の日は、下記の通りです。
2011年 | 8月6日 |
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2012年 | 8月24日 |
2013年 | 8月13日 |
2014年 | 8月2日 |
2015年 | 8月20日 |
2016年 | 8月9日 |
2017年 | 8月28日 |
2018年 | 8月17日 |
2019年 | 8月7日 |
2020年 | 8月25日 |
2021年 | 8月14日 |
2022年 | 8月4日 |
2023年 | 8月22日 |
2024年 | 8月10日 |
2025年 | 8月29日 |
2026年 | 8月19日 |
2027年 | 8月8日 |
2028年 | 8月26日 |
2029年 | 8月16日 |
2030年 | 8月5日 |
伝統的七夕の日は明かりを消して星空に目を向けてみましょう
伝統的七夕の日は梅雨明け後で晴天率は高く、月は夜半前には沈み、その後は天の川がくっきりと見える観察条件となります。
国立天文台は、伝統的七夕の日にちなんで、多くの人が暗い夜空に光る星と天の川を楽しめるよう、明かりを消して星空に目を向けよう、と呼びかけています。