自然科学研究機構 国立天文台

金星と土星の接近(2023年1月)

金星と土星の位置関係 2023年1月 日の入り1時間後 東京の星空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

日の入り後の西の低空に注目!

1月上旬の日の入り後の南西の低空には宵の明星・金星が見えています。そして、金星よりも少し高い位置には土星が見えています。金星は明るさがマイナス3.9等と明るいため、高度が低くても目につきます。一方、土星の明るさは0.9等で、日の入りから1時間ほどたち空が暗くなると見つけることができるようになります。

1月は、金星と土星の位置関係の変化に注目しましょう。 月末に向けて、金星の高度が上がっていきます。地球の近くにある金星は星空の中での移動が大きく、このころは太陽からの見かけの位置(離角)がどんどん離れていきます。一方、地球から遠くにある土星は星空の中での動きが小さく、地球の公転運動によって土星の見える位置がどんどん西に移動していきます。このため、1月下旬には金星と土星が接近していく様子を観察できます。

金星と土星が接近 2023年1月22日、23日 18時 東京の星空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

金星と土星の見かけの位置が最も近くなるのは1月23日の7時頃です。このときの2惑星間の角距離(注1)は、約0.3度(満月の見かけの直径は約0.5度)ですが、残念ながら日本では金星も土星も地平線の下にあり、観察することができません。

日本から金星と土星の接近している様子を観察できるのは、22日と23日の日の入り後の空です。18時頃の2惑星の角距離は22日が約0.7度、23日が約0.6度と、大変接近して見えます。双眼鏡や低倍率の望遠鏡を使うと、金星と土星を同じ視野で観察できます。土星の衛星のうち、明るいものも見えるかもしれません。23日には、新月を過ぎたばかりの細い月が金星と土星の左下に見えています。南西の方角の開けている場所で観察してみましょう。

(注1)天球上の見かけの距離のことで、角度で表します。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。