2010年4月6日

自然科学研究機構 国立天文台


宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見

研究のポイント

  • オリオン大星雲の中心部に位置する大質量星形成領域において、円偏光という特殊な光が太陽系の大きさの400倍以上のサイズにまで広がっていることを発見しました。
  • 本観測結果は、オリオン大星雲のような大質量星が生まれる領域に広がる円偏光に、原始太陽系星雲がさらされた結果、地球上の生命の素となるアミノ酸が「左型」になったことを示唆しています。

本研究は、査読付論文誌Origins of Life and Evolution of Biospheres(出版社:Springerのオランダ支社)にて受理・出版された日英豪米の共同研究です(Fukue et al. 2010 "Extended High Circular Polarization in the Orion Massive Star Forming Region: Implications for the Origin of Homochirality in the Solar System" ※Springer社のオープンアクセスになっております)。


研究グループ


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