2010年4月6日

自然科学研究機構 国立天文台


今後の展開


以上の研究は、広視野赤外線偏光撮像観測という独創的な手法を用いたことにより得られた新しい知見です。 星形成領域の研究が、我々の住む太陽系と地球が過去経験した可能性のある状況について知見を与えてくれました。 そして地球上の生命の起源といった、人類の知的探求の大きな目標への示唆となるものです。

今後は、さまざまな星形成領域の広域円偏光観測を進め、各領域で卓越する円偏光が普遍的かどうかを調べる予定です。 また、本研究による星形成領域での偏光の知見は、ハワイ観測所すばる望遠鏡により現在進められている惑星誕生領域の理解の重要な基礎になると期待されます。

「宇宙生物学(アストロバイオロジー)」という新しい学問の勢いが世界的に増しています。 太陽系外惑星の観測の進展に伴い、宇宙空間での生命の議論の期待がますます高まっています。 太陽系外惑星探査プロジェクト室としてもおおいに注目してきました。 こういった新しい学問における成果としても大きな意義があると考えています。

本研究は、日本学術振興会特別研究員および文部科学省科学研究費補助金の助成を受けたものです。

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