ほしぞら情報2023年2月
東京の星空・カレンダー・惑星(2023年2月)
概要
日の入り後に空が十分暗くなった頃、南の空にはオリオン座、おおいぬ座、おうし座など冬の星座が見えています。冬の星座にはたくさんの明るい星がありますので、明るい星を頼りに星座をたどってみましょう。夜が更けると、冬の星座と入れ替わるように、しし座やおとめ座、北斗七星など、春の星たちが東の空から次々と昇ってきます。
夕方の西の低空には金星と木星が見えます。また、頭の真上近くには火星が見えます。月が、22日、23日には金星と木星に、28日には火星に近づきます。
2月は、オリオン座にある「オリオン大星雲」を見るのに良い時期です。肉眼で見えるほど大きくて明るいガス星雲を、この機会に探してみましょう。
2022年3月に発見された新彗星(すいせい)、ZTF彗星(C/2022 E3 (ZTF))が2023年1月から2月にかけて地球に接近し、見ごろを迎えます。(速報)ZTF彗星が地球に接近(2023年1月・2月)
東京の星空

カレンダー(2月)
3日 | 節分 |
4日 | 立春(太陽黄経315度) |
6日 | 満月(2023年で最も遠い満月) |
11日 | 建国記念の日 |
14日 | 下弦 |
17日 | 土星が合 |
19日 | 雨水(太陽黄経330度) |
20日 | 新月 |
23日 | 天皇誕生日 |
27日 | 上弦 |
惑星
- 水星
- 日の出前の南東の低空に見えます。上旬は比較的見つけやすい位置にありますが、徐々に高度が下がり、観察しにくくなります。
- 金星
- 日の入り後の南西から西の低空に見えます。明るさはマイナス3.9等。
- 火星
- おうし座を東に移動しています(順行)。宵の頃天頂近くに見え、明るさはマイナス0.3等から0.4等と暗くなっていきます。
- 木星
- うお座とくじら座の境界付近を東に移動しています(順行)。宵の南西から西の空に見え、明るさはマイナス2.2等からマイナス2.1等。
- 土星
- 月初はやぎ座を東に移動し、中旬にはみずがめ座に移ります(順行)。17日に合となるため、見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 の天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。