2021年度 国立天文台の将来シンポジウム
~波長を超えて将来計画を考える~

English version is here.

開催趣旨

 国立天文台では2019年12月に、国立天文台の装置などを用いた過去1年間の優れた研究成果を天文学の分野・波長を横断して共有することを目的に、「国立天文台の成果と将来シンポジウム」を開催しました。 新しい形式で最初の開催ということもあり、台内を中心に約130名の参加者がありましたが、開催までに天文学分野の各コミュニティ内で議論する時間が取れなかったとのご指摘がありました。
 そこで、国立天文台科学戦略委員会において次回シンポジウムについて検討を行い、 2021年秋に 「国立天文台の将来シンポジウム:~波長を超えて将来計画を考える~」を開催することとしました。 その目的は、国立天文台の状況を研究者コミュニティの皆様と共有したうえで、天文学の将来計画に関する議論をコミュニティの枠を超えて深めることです。
 シンポジウム当日は、天文学分野の各コミュニティ※1から事前に集めた7つのサイエンス・ゴール(SG)について、コミュニティ間の横串・縦串※2を通すレビューを行います。 各ゴールについてどのような研究計画/プロジェクトが現在考えられているか、もしくは進められているかを共有した後、将来計画について議論します。 コミュニティの広がりを作るとともに、現在の国立天文台への意見や将来に対する要望など、国立天文台の方向性について話し合うことも目的としています。
 国立天文台の将来に関わる重要な議論の場ですので、この機会に多くの方のご参加をお待ちしております。  

※1 ご協力いただいた天文学分野のコミュニティ(五十音順):
  宇宙線研究者会議(CRC)、  宇宙電波懇談会(宇電懇)、  高エネルギー宇宙物理連絡会(高宇連)、
  光学赤外線天文連絡会(光赤天連)、  太陽研究者連絡会(太陽研連)、  VLBI懇談会(V懇)、
  理論天文学宇宙物理学懇談会(理論懇)
※2 横串=分野・波長を横断する、共通のサイエンス・ゴール(SG)。
  縦串=各SGを達成する上で基盤となる、共通のサイエンス・トピックス。

                  
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プログラム

  1. 【開催日】 2021年11月9日(火)~11月10日(水)(JST)
  2. 【開催形態】 オンライン開催(Zoomミーティング)
  3. 【対象者】  国立天文台職員、天文学コミュニティ、総研大生をはじめとする大学院生の皆様
  4. 【参加方法】  ※本イベントは終了しました。
  5. 【言 語】  サイエンスレビュー:発表スライド・トーク共に英語。
           議論およびその他のセッション:日本語も可。
  • ※講演資料(pdf)は講演者のご承諾をいただいた上で掲載しております。無断転載はご遠慮下さい。

Day1:11月9日(火)                               

  1. 【オープニング】                              進行: 齋藤 正雄(国立天文台)
  2.  09:10-9:15  開会の挨拶                  常田 佐久(国立天文台長) PDF(60KB)
  3.  09:15-9:30  開催の意義および各コミュニティへの質問           齋藤 正雄 PDF(0.6MB)
  1. 【SG: 横軸1】 銀河・ブラックホール形成(再電離を含む)          座長: 大内正己(国立天文台)
  2.  09:30-10:10  銀河・ブラックホール形成(再電離を含む)
  3. レビュー講演: 長峯 健太郎(大阪大学) PDF(6.5MB)  
  4.  10:10-10:30  議論
  1. 【SG: 横軸2】 恒星物理(プラズマ・磁場・太陽)               座長: 今田 晋亮(東京大学)
  2.  10:30-11:10  太陽・恒星磁場、ダイナモ    レビュー講演: 堀田 英之(千葉大学) PDF(8.0MB)
  3.  11:10-11:50  コンパクト天体磁場      レビュー講演: 樫山 和己(東京大学) PDF(5.3MB)
  4.  11:50-12:10  議論
  1. (お昼休憩)
  1. 【SG: 横軸3】 星・惑星系形成・系外惑星                   座長: 坂井 南美(理化学研究所)
  2.  13:00-13:40  系外惑星           レビュー講演: 生駒 大洋(国立天文台) PDF(6.9MB)
  3.  13:40-14:20  惑星系形成           レビュー講演: 深川 美里(国立天文台) PDF(2.6MB)
  4.  14:20-15:00  星形成研究の(近)未来     レビュー講演: 富田 賢吾(東北大学)  PDF(3.1MB)
  5.  15:00-15:20  議論
  1. (休憩)
  1. 【SG: 縦軸1】 物質の化学進化と生命(元素、分子)                 座長: 田中 雅臣(東北大学)
  2.  15:35-16:15  分子進化             レビュー講演: 野村 英子(国立天文台)PDF(5.2MB)
  3.  16:15-16:55  元素合成:元素の起源、天の川銀河と遠方銀河
  4. レビュー講演: 小林 千晶(英・ハートフォードシャー大学)PDF(6.2MB)  
  5.  16:55-17:15  議論
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Day2:11月10日(水)                              

  1. 【SG: 横軸4】 高エネルギー天体現象(マルチメッセンジャー(宇宙線、重力波、ニュートリノ)、極限物理学)
  2. 座長: 都丸 隆行(国立天文台) 
  3.  10:00-10:40  高エネルギー天文学 
  4. レビュー講演:井岡 邦仁(京都大学基礎物理学研究所)PDF(12MB)  
  5.  10:40-11:00  議論
  1. 【国立天文台】                                     進行: 齋藤 正雄
  2.  11:00-11:40  国立天文台 将来への取り組み             講演: 常田 佐久 PDF(5.2MB)
  3.  11:40-12:00  議論
  • (お昼休憩)
  1. 【SG: 縦軸2】 データサイエンス(新たなブレークスルーにつながるデータの扱い方)
  2. 座長: 小杉 城治(国立天文台)
  3.  13:00-13:40  天文学におけるデータサイエンス
  4. レビュー講演: 服部 公平(国立天文台/統計数理研究所)PDF(16MB) 
  5.  13:40-14:00  議論
  1. 【SG: 横軸5】 宇宙論(宇宙初期、ダークマター、ニュートリノ質量と階層)
  2. 座長: 小松 英一郎(独・マックスプランク宇宙物理学研究所)
  3.  14:00-14:40  宇宙論の現状と将来展望 -DE, EM, ニュートリノ質量, 初期宇宙-
  4. レビュー講演: 高田 昌広(東京大学カブリIPMU) PDF(9.4MB)
  5.  14:40-15:20  素粒子物理学的アプローチ
  6. レビュー講演: 郡 和範(高エネルギー加速器研究機構) PDF(14MB)
  7.  15:20-15:40  議論
  1. (休憩)
  1. 【総合討論・クロージング】                               進行: 齋藤 正雄
  2.  16:00-17:00  総合討論と来年度のシンポジウムの課題

    

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SOC: 今田 晋亮、大内 正己、小杉 城治、小松 英一郎、齋藤 正雄(委員長)、坂井 南美、高橋 慶太郎(熊本大学)、
    田中 雅臣、都丸 隆行、藤井 友香(国立天文台)

   

LOC(国立天文台): 齋藤 正雄、藤井 友香、研究支援係、研究評価支援室
お問合せ先: naojfuture2021_loc@ml.nao.ac.jp  (全角@を半角@に置き換えてください)

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