ほしぞら情報2025年6月

月が火星に接近(2025年6月)

2025年5月31日から6月2日 21時頃 東京の星空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

月が火星と近づく

空が暗くなった宵の時間帯、西の空には赤っぽい色をした惑星、火星が輝いています。6月1日には月が火星に近づいて見えます。

1日は、太陽が沈む前から、半月よりやや細い月が青空の中の南西の空に見えることでしょう。太陽が沈み空が暗くなってくると、西の空へと位置を移した月の左下に寄り添うような位置に、火星が見え始めます。月が火星に最も近づいて見えるのは21時頃で、この時の離角(注)は約37分角です(東京の場合)。なお、離角は各天体の中心間の角度を表しているため、月の光っている縁と火星との角度はもう少し近づいており、約21分角となります。この時の月の直径は31分角ほどですので、それと比べてもかなり近づくことがわかります。この様子は肉眼でも見えますが、双眼鏡を使うと、さらにはっきりと見ることができるでしょう。

  • (注)天球上における2天体の見かけの距離のこと。角距離とも言い、角度で表されます。

(参照)暦計算室ウェブサイト 今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。

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