ほしぞら情報2025年3月
月が金星に接近(2025年3月)

夕空で、三日月と明るい金星が並んで見える
3月2日の日の入り後、西の空に三日月を探してみてください。月よりも先にマイナス4.8等で輝く金星が目に入るかもしれません。月は想像していたより細い、と感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。繊細な細い月と、明るく輝く金星が並ぶ光景をお楽しみください。
この日、もし望遠鏡で金星を見たら、金星は月と同じような「三日月型」をしています。月も金星も、太陽の光を反射して光って見えているので、地球や太陽との位置関係で光って見える部分が同じような形になるのです。
西の地平線付近の低い所には、マイナス0.9等の水星も見えています。しかし、東京の日の入りから30分後でも、水星の高度は10度もないため、よほど西の空が開けている場所で、雲などもない時でないと、水星を見つけるのは難しいでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト :国立天文台暦計算室の「こよみの計算 」では、各地の月の出入り時刻、惑星の出入り時刻などを調べることができます。また暦象年表の「太陽系天体の出入りと南中 」でも、各地の惑星の出入り時刻などを調べることができます。「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。