ほしぞら情報2025年3月

東京の星空・カレンダー・惑星(2025年3月)

概要

3月になると、桜の便りが気になってきます。20日には春分を迎えます。

夜空では、東の空にしし座などの春の星座が昇ってきて、季節の移ろいを感じさせてくれます。しかし、西の空には明るい星が多い冬の星座が残っていて、さらに木星や火星も加わってにぎやかなため、西の空に目が行きがちかもしれません。また、水星が8日に東方最大離角となり、観望の好機です。

14日には皆既月食が起こりますが、日本で月の出になる頃には皆既月食はほぼ終わっています。北海道・東北地方(一部を除く)・関東地方東部・小笠原諸島で満月が一部欠けたまま昇ってくる月出帯食となりますが、月がよく見える高さに昇ってくる頃には普段と変わらない満月に戻っているでしょう。

東京の星空

東京の星空(2025年3月中旬21時頃)
画像:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

カレンダー(3月)

5日啓蟄(太陽黄経345度)
7日上弦
8日水星が東方最大離角
12日土星が合
14日満月 / 皆既月食(日本では一般に北海道・東北地方(一部を除く)・関東地方東部・小笠原諸島で月出帯食が見られる) 参照:月食各地予報
15日水星が留
17日彼岸の入り
20日春分の日 / 春分(太陽黄経0度) / 海王星が合
22日下弦
23日金星が内合
24日4時、土星の環の消失(土星が地球に対して横を向く) 参照:暦wiki『土星の環の消失』
25日水星が内合
29日新月 / 部分日食(日本では見られない) 参照:日食各地予報

惑星

水星
日の入り後の西の低空に位置し、8日に東方最大離角となります。東京では4日から12日までは日の入り30分後の高度が10度を超え、見つけやすくなります。4日から12日の明るさはマイナス0.8等から0.3等。その後は徐々に高度を下げて25日に内合となり、以後は日の出前の東の低空に位置するようになります。下旬は見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
金星
上旬は日の入り後の西の低空に見えていますが、中旬以降は高度がさらに低くなり、観察が難しくなります。23日に内合となり、以後は日の出前の東の低空に位置するようになります。
火星
ふたご座を東に移動しています(順行)。宵の南から南西の空に見え、明るさはマイナス0.3等から0.4等。
木星
おうし座を東に移動しています(順行)。宵の南西から西の空に見え、明るさはマイナス2.3等からマイナス2.1等。
土星
上旬は日の入り直後の西の低空に位置していますが、12日に合となり、以後は日の出前の東の低空に位置するようになります。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。24日4時に土星の環の消失現象 (土星が地球に対して横を向く)が起こりますが、日本では土星が昇る前の時間帯です。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

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