ほしぞら情報2025年2月
月が土星、金星に接近(2025年2月)

夕方の空で月と土星、金星が共演
2月上旬、日の入り後の西の空には「宵の明星」として輝く金星が見えます。また、金星よりも空の低い位置には土星も見えています。最大光度を15日に控えた金星はマイナス4.8等と明るく存在感があるため、約1等の土星を探すときの目印になります。
1日は、宵の空で細い月と土星が接近します。この日の白昼に、日本では一般に東北・関東・中部の一部地域以外で、土星が月に隠される「土星食」が起こります。青空の中での現象となり、肉眼では観察できず、望遠鏡を使っても観察は難しいでしょう。夕空でもまだ土星の近くに月が見えています。
2日には、前日よりわずかに太くなった月が金星の近くに見えます。鋭く輝く金星と細い月が並ぶ様子は見栄えのする光景となるでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト :「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。土星食が見られる地域について、詳しくは暦計算室ウェブサイト「暦象年表 」内の「惑星食各地予報 」で調べることができます。また天文情報 の「基礎知識 」では、2030年までに日本で見られる「惑星食一覧 」を掲載しています。