ほしぞら情報2025年2月

東京の星空・カレンダー・惑星(2025年2月)

概要

2月の宵の空は、明るい星の多い冬の星座たちに彩られています。夕方の西の空には、15日に最大光度となる金星がとても明るく輝き、上旬までは金星よりも低い位置に土星も見えます。1日、2日は細い月が夕方の空で土星と金星に接近します。宵の空高くには、明るい木星と火星が見えます。月は7日には木星の近くに位置し、10日には火星の近くへと移動します。また2月は、見る機会の少ないりゅうこつ座の1等星カノープスを観察するのに良い時期です。短い時間だけ南の低空に現れるカノープスをぜひ探してみてください。

東京の星空

東京の星空(2025年2月中旬21時頃)
画像:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

カレンダー(2月)

1日土星食(日本では一般に東北・関東・中部の一部地域以外で白昼に起こる) 参照:惑星食各地予報
2日節分
3日立春(太陽黄経315度)
4日木星が留
5日上弦
9日水星が外合
10日火星食(日本では北海道の大部分と東北・中国・九州地方の一部地域で起こる) 参照:惑星食各地予報
11日建国記念の日
12日満月
15日金星が最大光度(マイナス4.9等)
18日雨水(太陽黄経330度)
21日下弦
23日天皇誕生日
24日休日 / 火星が留
28日新月 / 金星が留

惑星

水星
9日に外合となり、以後は日の入り後の西の低空に位置するようになります。月末に向けて徐々に高度を上げていきますが、見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
金星
日の入り後の南西から西の空に見え、月初の明るさはマイナス4.8等あり、最大光度の15日前後にはマイナス4.9等に達し、月末にはマイナス4.8等となります。
火星
上旬から中旬にかけてふたご座を西に移動し(逆行)、24日に留となり、以降は東向きの動き(順行)に転じます。留のころには、星空の中での火星の動きが止まったように見えます。宵の東から南東の空に見え、明るさはマイナス1.1等からマイナス0.3等。月末には日の入りから3時間ほど経った頃に南中します。
木星
おうし座を西に移動していますが(逆行)、4日に留となり、以降は東向きの動き(順行)に転じます。留のころには、星空の中での木星の動きが止まったように見えます。宵の南東から南西の空に見え、明るさはマイナス2.5等からマイナス2.3等。
土星
みずがめ座を東に移動しています(順行)。日の入り後の西の低空に位置していますが、中旬以降は高度も低くなり、観察は難しいでしょう。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

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