ほしぞら情報2024年11月

木星と月の接近(2024年11月)

2024年11月17日20時頃 東京の東の空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

明るい月と木星に注目!

11月17日、金星が西の空に沈む頃、東の空には満月を1日過ぎてわずかに欠けた月と、マイナス2.8等の木星が昇ってきます。月と木星はこの夜、夜が明けるまでずっとそばに見えていますが、一番接近するのは20時頃です。

月の天の通り道である白道と、惑星の通り道である黄道が近いため、月は毎月色々な惑星と接近します。惑星の中で一番明るく見えるのは金星ですが、金星は夕方の西の空か、明け方の東の空にしか見えないので、接近する月の形は三日月(明け方の場合は逆向きの三日月)のような細く欠けた形に限られます。惑星の中で二番目に明るい木星は、宵の東の空に見える頃は、満月付近の丸い月とも接近します。しかし、まぶしい月と並んでもその存在感を失わずにいられるのは、太陽系で一番大きな惑星ならではの貫禄と言えるでしょうか。

月と木星が高い空に昇る頃には、東の空にはマイナス0.2等の火星も昇ってきて、背景の冬の星座たちと共に夜更けの東の空はにぎやかになります。ただ、残念なことにまん丸に近い月の輝きがまぶしくて、星々の輝きは少し弱々しく感じられるかもしれません。

(参照)暦計算室ウェブサイト 今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。

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