ほしぞら情報2025年9月

土星が見頃(2025年9月)

「衝」を含む惑星現象の説明図
画像:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

土星を見るチャンス

9月21日に土星が「衝(しょう)」となり、観望の好機を迎えます。衝とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことで、衝の前後の時期、土星は、日の入りの頃に東の空から昇って真夜中に南中し、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中見ることができるのです。

細く見える土星の環に注目

「環(わ)」のある惑星として人気の土星ですが、2025年は少々様子が違います。

土星の環の傾きの変化
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

土星の環は公転軌道(惑星の通り道)に対して少し傾いていて、地球から見たときの傾きがおよそ15年の周期で変わります。今年は環を横から見る時期にあたり、3月には、土星の環を完全に真横から見る位置関係となって、環が見えなくなる現象が起こりました。ただし3月から4月中旬までは太陽に近く、観望には適していませんでした。観望の好機を迎えた秋の頃にも、普段の年より環の傾きが小さく、環は細く見える状況です。もし、望遠鏡で土星を見る機会があれば、環の見え方にも注目してみましょう。

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