東京の星空・カレンダー・惑星（2025年1月）

概要

夕方の空には、まだ秋の星座が見えています。一方、宵の空では、明るい星が多い冬の星座が目立つようになりました。三大流星群の一つであるしぶんぎ座流星群の極大は1月3日深夜で、4日未明が観察のチャンスとなります。月明かりもなく好条件です。日の入り後の空には金星、土星、木星が見えます。中旬には金星と土星が近づく様子を観察することができます。火星が1月12日に地球に最接近します。1月16日には衝となり、ほぼ一晩中好条件で観察できるチャンスが約2年ぶりに訪れます。

東京の星空

カレンダー（1月）

1日	元日
4日	地球が近日点通過 / 0時頃、しぶんぎ座流星群が極大（見頃は4日未明。1時間に15～30個程度。極大時刻は放射点が低い。月の条件は良い。流星数は当たり外れが大きい）
5日	小寒（太陽黄経285度）
7日	上弦
10日	金星が東方最大離角
12日	火星が地球最近
13日	成人の日
14日	満月
16日	火星が衝
17日	土用の入り（太陽黄経297度）
20日	大寒（太陽黄経300度）
22日	下弦
29日	新月
31日	天王星が留

流星群の極大日、時刻は、IMO（International Meteor Organization／国際流星機構）の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。

惑星

水星

日の出前の南東の低空に位置しています。月初は日の出30分前の高度が10度ほどありますが、徐々に高度を下げ、観察しにくくなります。

金星

日の入り後の南西の空に見え、10日に東方最大離角となります。明るさはマイナス4.4等からマイナス4.7等。

火星

上旬はかに座を西に移動し（逆行）、中旬にはふたご座に移ります。12日に地球最近、16日に衝となります。中旬は日の入りの頃に北東の空に昇り、真夜中に南中します。月初の明るさはマイナス1.2等あり、地球最近の12日にはマイナス1.4等、衝の16日にはマイナス1.5等に達し、月末にはマイナス1.1等となります。

木星

おうし座を西に移動しています（逆行）。宵の東から南東の空に見え、明るさはマイナス2.7等からマイナス2.5等。

土星

みずがめ座を東に移動しています（順行）。宵の南西から西の低空に見え、明るさは1.1等。

（参照）暦計算室ウェブサイト：「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子（惑星や星座の見え方）を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 の天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。