ほしぞら情報2024年7月

東京の星空・カレンダー・惑星(2024年7月)

概要

夏至を過ぎたばかりで日の入りの遅い7月上旬、ようやく暗くなった空では、南西の高い位置に春の大三角が、東の低い位置に夏の大三角が見えています。下旬になると、春の大三角はぐっと低くなり、対照的に頭上高くまで昇った夏の大三角や南の空のさそり座が見つけやすく、夏の到来を感じる空となります。

夜半前には東の空から土星が昇ってきます。土星が南中する明け方には、東の空に火星と木星が相次いで現れます。土星は25日に土星食を起こしますが、白昼、青空の中の現象のため観察には向きません。

東京の星空

東京の星空(2024年7月中旬21時頃)
画像:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

カレンダー(7月)

1日半夏生(太陽黄経100度) / 土星が留
3日海王星が留
5日地球が遠日点通過
6日小暑(太陽黄経105度) / 新月
14日上弦
15日海の日
19日土用の入り(太陽黄経117度)
21日満月
22日大暑(太陽黄経120度) / 水星が東方最大離角
25日土星食(小笠原諸島を除く全国で昼間に起こる )参照:惑星食各地予報
28日下弦
31日このころ、みずがめ座δ(デルタ)南流星群が極大(見頃は極大を中心とした数日間の深夜から未明。1時間に5個程度。極大期間の後半は月の条件が良い)

流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構) の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。

惑星

水星
日の入り後の西の空で高度を上げ、22日に東方最大離角となります。東京では7月10日から16日まで日の入り30分後の高度が10度を超え、見つけやすくなります。7月10日から16日までの明るさは0.0等から0.2等。下旬には徐々に高度を下げ、観察が難しくなります。
金星
日の入り後の北西から西の低空にあり、明るさはマイナス3.9等ですが、見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
火星
おひつじ座を東に移動し、中旬にはおうし座に移ります(順行)。日の出前の東の空に見え、明るさは1.0等から0.9等。
木星
おうし座を東に移動しています(順行)。日の出前の東の空に見え、明るさはマイナス2.0等からマイナス2.1等。
土星
1日には留(りゅう)となり、以後はみずがめ座を西に移動します(逆行)。留のころには、星空の中での土星の動きが止まったように見えます。真夜中頃の南東の低空に見え、明るさは0.9等から0.8等。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

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