ほしぞら情報2024年7月
ひと月で巡る月が再び火星、木星に接近(2024年7月)
月初に続いて、2つの惑星の近くに再び戻ってくる月
7月の夜明け前の東の空には、約1等級の火星とマイナス2等級の木星が見えています。7月の初めにこの2つの惑星の近くを通過した月は、約27日の周期で天球上を1周し、月末に再び近くに戻ってきます。
30日に、月はプレアデス星団(おうし座にある散開星団M45、和名「すばる」)と双眼鏡の同一視野で見られる程度に接近します。この日は、月は赤く輝く火星の西側に見えています。31日になると、東に進んだ月は火星を通り越して木星と並んで見えます。
明るい惑星と欠けた月の会合は、夜明け前の空で目を楽しませてくれる情景です。そうであると同時に、およそ1カ月弱で繰り返す位置関係から、地球の周りを公転する月の移動や恒星や惑星が日々少しずつ早く昇るようになることに気づく機会にもなることでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト :「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。「こよみの計算 」では、太陽や月、惑星の出入りの時刻や方位などを調べることができます。