ほしぞら情報2024年1月
月が土星に接近(2024年1月)

日の入り後の南西の低空に注目!
1月の宵の南西の低空には、土星が見えています。日の入りから1時間ほどたち、空が暗くなってきた頃に土星を探してみてください。1月14日には、土星の下側に細い月が見えます。
月末から2月にかけて土星の見かけの位置はどんどん太陽に近づき、2月末に太陽と同じ方向に土星が位置する「合」となります。そして、その後は夜明け前の東の空に位置するようになります。宵の空で土星が見えるのも、あと少しです。

土星は、美しい環を持つ惑星としてよく知られています。 土星は上の図のように、公転軌道の面に対して約27度傾いたまま太陽の周りを公転しています。このため、土星の環は、約15年の周期で地球から見た傾きが変化します。来年、2025年には環を真横から見る位置(上の図の上側にある「環がほとんど見えない」土星の位置)となります。今年は9月8日に土星が衝となり、秋から冬にかけてが土星の見頃となります。今秋、宵の空に戻って来た土星は、今よりもさらに環の傾きが小さくなり、環が細く見えるでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト :「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。また「こよみ用語解説 」の「天象 」の項では、最大離角などの惑星現象の用語について解説しています。