ほしぞら情報2023年11月
月が木星に接近(2023年11月)

並んで昇っていく月と木星
今月衝となった木星は、西に沈んだ太陽と入れ替わるように、徐々に暗くなる東の空で輝き始めます。25日には、月が木星の近くを通ります。
満月2日前でかなり満ちた月は、日の入り前後のまだ明るい空でも目につきます。日の入りから30分ほど経つと、月のすぐ下側に小さく鋭い光が見えてくるでしょう。この明るい星が木星です。この夕方の時間帯に、月と木星は最も近づいて見えます。そのまま並んで昇っていく月と木星は、夜半前には空の高いところを通過。マイナス3等ほどの明るさで輝く木星はすぐそばにある月の明かりにも負けずに見えるでしょう。
月と木星は、未明に相次いで沈んでいきます。この頃には、夕方に比べて離角(注)が大きくなっていることが見てわかるでしょう。月は、数時間のうちにも天球上を東に向かって明らかに移動しているのです。
- (注)天球上における2天体の見かけの距離のこと。角距離。度、分、秒の角度で表される(1度=60分角、1分=60秒角)。
(参照)暦計算室ウェブサイト :「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。