ほしぞら情報2023年11月

月が金星に接近(2023年11月)

月が金星に接近。2023年11月9、10日、日の出1時間前の東京の星空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

未明の空に、欠けた月と明けの明星が並ぶ

未明の空には明けの明星・金星が昇ってきます。11月9日から10日にかけては、この金星に月が近づいて見えます。このころの月は下弦から新月に向かって欠けていく途中の細い月です。月の欠けている側も、地球に反射した太陽光でうっすらと光って見えることがあります(地球照)。このような月と抜群に明るい金星が並ぶ様子を、日の出が近づき空が明るくなっていく中で楽しめるでしょう。

このころの細い月はいわゆる「三日月」をひっくり返したように見えますが、三日月とは新月を1カ月の初日として数える太陰太陽暦の日付で3日に見える月の呼称で、必ず夕方の空に見えます。9日の明け方に見える月は、10月15日の新月から数えて二十六日目の夜(二十六夜)の月ということになります。

(参照)暦計算室ウェブサイト 今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。

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