ほしぞら情報2023年11月
月が土星に接近(2023年11月)

夕方、南の空で並ぶ半月と土星
11月20日の月は上弦です。日の入り頃に南中する半月が、夕方の空で目立っています。そのすぐ左(東)上側に見えるやや明るめの星は、土星です。土星の明るさは0.8等で、明るい星の少ない秋の夜空では目につきやすいでしょう。
月と土星の離角(注)が最も小さくなるのは、月が沈んだ後の21日未明です。夜半前に西の空に沈む前にもう一度見て比べてみると、月と土星が夕方よりも近づいていることに気がつくでしょう。翌日の21日には、月は土星の左(東)まで移動しています。刻々と星座の中で位置を変えていく月の動きを感じることができるのではないでしょうか。
- (注)天球上における2天体の見かけの距離のこと。角距離。度、分、秒の角度で表される(1度=60分角、1分=60秒角)。
(参照)暦計算室ウェブサイト :「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。