ほしぞら情報2023年9月

水星が西方最大離角(2023年9月)

水星が西方最大離角 2023年9月12日から30日 日の出30分前 東京の星空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

水星観察のチャンス!

水星は、太陽系の最も内側を公転している惑星です。このため水星は、見かけの位置が太陽から大きく離れることがなく、見つけやすくなる時期は太陽からの見かけの位置が離れる「最大離角」前後に限られています。

9月22日に水星は西方最大離角を迎えます。東京では9月20日から26日の間、日の出30分前の水星の高度が10度を超え、見つけやすくなります。また、26日を過ぎて日の出30分前の水星の高度が10度を下回るようになっても、このころの水星は明るさがマイナス1等ほどあるため、9月いっぱいは見つけやすいかもしれません。

水星よりも空の高い位置には、金星がとても明るく輝いています。金星は、9月19日が最大光度(マイナス4.8等)です。水星探しとともに、明るい金星も楽しみましょう。

山や高い建物等で視界が遮られていると、空の低い位置までを見渡すことができません。低空にある水星を見つけるためには、東の空が開けている場所を選びましょう。低空に雲のない、良く晴れた日が観察には最適です。しかし、夜明け前のほの明るい空の中に水星を探すのは難しいかもしれません。そのような時は、双眼鏡を使うと探しやすくなります。双眼鏡を使う際は太陽を見ないよう、日の出の前には観察を終えるようにしてください。

(参照)暦計算室ウェブサイト 今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

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