ほしぞら情報2023年4月

水星が東方最大離角(2023年4月)

水星が東方最大離角 2023年4月3日から4月21日 日の入り30分後 東京の星空
画像:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

夕方の空に水星を見つけよう!

太陽に最も近い惑星である水星は、地球から見た位置が太陽からあまり離れないため、見づらい天体の一つです。しかし、4月12日には東方最大離角となり、この日前後に日の入り後の西の低空で見つけやすくなります。東京における日の入り30分後の水星の高度は、4月12日が最も高く12度台で、10度を超える期間は4月5日から4月18日にわたります。他の地域でも大きな違いはなく、水星を観察できる、今年いちばんのチャンスと言えるでしょう。特に今回の場合、水星よりも少し高い空には金星がとても明るく輝いて見られます。この金星を目印に、水星を探してみましょう。

ただし、水星は低い空に見えますので、西から西北西にかけて開けている場所で観察する必要があります。低空に雲のない、良く晴れた日が観察には最適です。夕焼けが残る空で水星が探しづらいときには、双眼鏡を使うと探しやすくなります。双眼鏡を使う際は太陽を見ないよう、太陽が沈んでから観察を始めるようにしてください。

(参照)暦計算室ウェブサイト 今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。また「こよみ用語解説 」の「天象 」の項では、最大離角などの惑星現象の用語について解説しています。

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