ふたご座流星群

ふたご座流星群とは

三大流星群のひとつです。毎年ほぼ一定して、多くの流星が見られるという点では、年間最大の流星群と言えるでしょう。条件の良いときに熟練した観測者が観測すると、1時間に100個程度の流星を数えることは珍しくありません。

流星出現期間 極大 極大時のZHR 極大時1時間あたりの流星数
12月4日 - 12月20日 12月14日頃 150 60

極大期における一時間当たりの流星数

極大期において、夜空の暗い場所で観測したときに、1時間あたりに見られるおよその予想流星数は60個。街明かりの中や、極大期ではない場合には、数分の1以下となります。

活動時期・極大

ふたご座流星群の一般的な出現時期は、12月4日~12月20日頃で、極大は12月14日頃です。12月中旬に入ると数が増加しますが、極大を過ぎると急に流星数が減る傾向にあります。

見やすい時間帯

ふたご座にある放射点は、ほぼ一晩中夜空で見えていますので、夕方から明け方まで流れ星を見るチャンスがあります。ただし、夕方の早い時間帯は放射点が低いので、午後9時頃からが好条件となります。深夜の2時頃には、放射点がほぼ天頂に位置するため、流れ星が真上から降ってくるように見られます。

母天体

⺟天体は、フェートン(3200 Phaethon、ファエトンとも呼ばれる)だと⾔われています。フェートンは1.43 年の公転周期を持つ近地球⼩惑星の⼀つです。

フェートンは、軌道の類似性からふたご座流星群の⺟天体と考えられています。多くの流星群は彗星活動により放出されたダスト(ちり)が起源だと考えられており、フェートンも過去に彗星活動をしたことのある⼩惑星だと考えられてきました。⼀⽅で、近⽇点付近で増光し、短い尾も観測されているため、単なる⼩惑星ではなく活動的⼩惑星に分類されています。今⽇では、⼩惑星のままでも⼤量のダストを放出できるとの研究結果も⽰されてきています。フェートンからふたご座流星群が形成されたメカニズムの研究は、⽇々進んでいる状況です。

2025 年度に打ち上げ予定の深宇宙探査技術実証機DESTINY+で、フェートンのフライバイ探査が計画 されています。

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