自然科学研究機構 国立天文台

アテルイII

アテルイIIとは

アテルイII(アテルイ ツー)は、2018年6月より本格稼働を始めた天文学専用のスーパーコンピュータです。前システムであるアテルイ導入時の6倍、2014年10月のアップグレード後のアテルイと比べても3倍もの演算性能を持ち、より大規模なシミュレーションが可能となりました。例えば、これまでのアテルイでは実際よりも少ない星の数でしか天の川銀河のシミュレーションを行えませんでしたが、アテルイIIでは数千億個の星すべてについてその運動を計算することができるようになります。

天文学はこれまで、実際の宇宙を観測して記述する「観測天文学」と、物理モデルに基づいて宇宙のありようを記述する「理論天文学」を両輪として発展してきました。近年になってそこに登場したのが、計算機を利用した「シミュレーション天文学」です。大型計算機の優れた計算力を用いて、理論だけでは解くことができない方程式を数値的に解くことが可能となりました。アテルイIIはその計算速度で、より現実的な宇宙の姿をシミュレーションによって描き出すことを目指しています。

アテルイII

スペック

所在地水沢キャンパス(岩手県奥州市水沢星ガ丘町)
主な製造メーカークレイ・ジャパン・インク
Cray XC50(スカラ型並列計算機)システム概要 ノード数:1005
CPU:Intel Xeon Gold 6148 Processor(20コア、2.4ギガヘルツ)
コア数:40200(システム全体)
理論演算性能:3.087 ペタフロップス
主記憶容量:385.9テラバイト(システム全体)
ディスク:6.5ペタバイト

歴史

2018年(平成30年)6月1日共同利用開始
2024年 5月運用終了(予定)