自然科学研究機構 国立天文台

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野辺山宇宙電波観測所

45メートル電波望遠鏡

45メートル電波望遠鏡とは

長野県南牧村南佐久郡に設置された45メートル電波望遠鏡は、「ミリ波」と呼ばれる電波を観測できる電波望遠鏡では世界最大級の口径を誇ります。1982年に完成し、日本の電波天文学を牽引してきました。特に銀河の中心に巨大ブラックホールが存在することを初めて確認した研究は世界を驚かせました。

観測開始から30年以上経過した今日でも波長3ミリメートル近辺のミリ波の観測では世界最高性能の電波望遠鏡のひとつであり、計画当時の構想がいかに先進的であったかがうかがえます。45メートル電波望遠鏡に投入された技術はアルマ望遠鏡など今日の望遠鏡にも活かされています。

45メートル電波望遠鏡

研究

高感度と高分解能を活かし、太陽系内の天体か惑星の大気から宇宙の果ての原始銀河まで広く観測を行なっています。多くの観測モードを備えており、天体を構成する分子ガスからの輝線を捉えて、そのガスの組成、質量、そして運動を観測する能力に秀でています。

多くの星間分子を発見して星間ガスの化学組成がどのように進化するかを明らかにしたり、星生成の様子や銀河の構造を解明したりと天文学の広範な研究分野で先端的成果をあげてきました。

スペック

所在地長野県南佐久郡南牧村野辺山(標高1350メートル)
主な製造メーカー三菱電機株式会社
アンテナ方式カセグレン変形クーデ方式
アンテナ直径45メートル
鏡面誤差0.1ミリメートル
観測周波数1〜150ギガヘルツ
解像力最高0.004°(視力4に相当)
特徴100ギガヘルツ帯では、現在も世界最大級の単一鏡型電波望遠鏡。大きいだけではなく半導体と超伝導の技術を駆使した最新鋭の受信機を搭載し、100ギガヘルツ帯では世界最高クラスの観測性能をもつて高い感度を誇っている。

歴史

1967年(昭和42年)天文研究連各委員会で45メートル電波望遠鏡を中心とする基本計画まとまる。
1978年(昭和53年)野辺山宇宙電波観測所設置、アンテナ製造開始。
1981年(昭和56年)45メートル電波望遠鏡試験観測開始
1982年(昭和57年)45メートル電波望遠鏡共同利用開始。
2011年(平成23年)新マルチビーム受信機FORESTのファーストライト。
2016年(平成28年)IEEEマイルストーンに認定される。