太陽観測科学プロジェクトとは
太陽は極めて平凡な恒星ですが、私たちから一番近い恒星であり、太陽系の盟主として君臨し、私たちのあらゆる活動に影響を及ぼしています。太陽の呈示する磁気活動は、大宇宙の色々なところでも起きている普遍的な現象ですので、様々な科学的手法を駆使して太陽の磁場並びに磁気活動を理解することを大きな目標としています。
太陽観測科学プロジェクトでは、人工衛星や地上大型施設を最大限に活用し、観測装置を開発しながら、太陽物理学の先端的研究を進めています。ひので衛星の運用を宇宙科学研究所と協力して進め、ひので衛星のデータを用いた研究を支援しています。太陽観測装置により長期継続観測を実施し、データを共同利用に提供しています。取得されたデータの解析には、理論的な考察や計算機を用いたシミュレーションも研究に必要になりますので、大事な研究手法として支援していきます。
太陽黒点

今活動周期最大の黒点(上段:太陽全面像-左より、X線、白色光、Hα線、HeI10830Å。下段-左より、渡邊鉄哉で/SOTによるCaIIH線画像、白色光 (Prof. WATANABE, Tetsuya)画像、円偏光像、太陽全面円偏光像)