太陽観測科学プロジェクトとは
太陽は宇宙にありふれた恒星のひとつですが、私たちから一番近い恒星であり、太陽系の盟主として君臨し、私たちのあらゆる活動に影響を及ぼしています。太陽が起こす磁気活動は、宇宙の色々なところでも起きている普遍的な現象ですので、様々な科学的手法を駆使して太陽の磁場並びに磁気活動を理解することを大きな目標としています。
太陽観測科学プロジェクトでは、人工衛星や地上大型施設を最大限に活用するとともに、ロケットや気球などを用いた飛翔体実験で観測装置を開発しながら、太陽物理学の先端的研究を進めています。
ひので衛星の運用を宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所および海外機関と協力して進め、ひので衛星のデータを用いた研究を支援しています。太陽観測装置により長期継続観測したデータを共同利用に提供しています。取得されたデータの研究・解析には、理論的な考察や計算機を用いたシミュレーションも必要になりますので、大事な研究手法として支援していきます。
太陽黒点
2014年10月24日に撮影された巨大な黒点
(上段:左から - 白色光、Hα線、HeⅠ10830Å、円偏光像。太陽フレア望遠鏡で撮影)
(下段:左から - CaⅡH線、白色光、円偏光像、X線全面像。ひので衛星により撮影)