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しし座流星群について(2001年)

広報文章

国立天文台・天文ニュース (471) 2001年の「しし座流星群」

しし座流星群2001予想一覧 (11月14日、改訂)

しし座流星体の月面への衝突ー月の夜の部分で衝突発光の可能性ー


国立天文台・天文ニュース (496) 2001年のしし座流星群の出現について(速報)

※注:2001年11月19日(月)午前4時30分作成
※注:速報中の数値は各観測者が個々に出した値で絶対的なものではありません。統計的に、より正確な数値(ZHRやピークなど)は、今後の多くの観測者からの報告をまとめた後のものとなります。

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★☆2001/11/15(Thu)☆★
各地の流星観測者の方々からの情報によると、昨日・今日のしし座流星群の活動状況は 一時間あたり、5〜10個の出現を呈しているようです。
また、HRO(電波による流星のエコー観測)でも、同様の出現を呈しているようです。

★☆2001/11/18(Sun)☆★
17:00
17日から18日にかけての出現は、1998年と1999年に続き、2000年が減少しているに続き、少ない出現数だったようです。〔幾つかの移動観測チームからの情報のまとめ〕
「しし座流星群」に属する流れ星よりも、「おうし座流星群」に属すると思われる流れ星が多かったようです。〔同・および三鷹屋上〕
ただ、明け方近くになり、「散在流星」もかなり流れ、「しし座流星群」に属する流れ星と思われる、明るい流れ星=「火球(かきゅう)」が幾つか流れたようです〔同・および三鷹屋上〕。
20:00頃
アメリカ・ハワイ州ハワイ島マウナケア山の頂上にある『すばる望遠鏡』の職員からの情報です。ハワイ時間18日午前1時頃(日本時間午後8時頃)、10分で50個程の流れ星が見られたとのことです(しし群流星・非しし群流星を併せて)。

22:20
アメリカ・ハワイ州ハワイ島マウナケア山の頂上にある『すばる望遠鏡』にいる、『NASAしし座流星群国際航空機観測ミッション[略称:Leonid MAC]』のメンバー、阿部氏のレポート。『ハワイ時間の午前0時過ぎから地平線から掛け上がる火球が多数出現。全天180度を10秒近く掛けてゆく火球や、一度大気に突入してから消えて、再突入する火球などなど、まるで花火のようです。午前1時頃には、10分で50個程の明るいしし群が見られました。その数は減ることなく現在も続いています。永続痕も複数出現し、2つ撮像に成功。分光も狙っています。/星明かりもかなり明るく、山頂のドーム群が、木星やシリウスの星明かりで輝いています。』

22:25
NASA(アメリカ航空宇宙局)の『Leonids Live, 2001!』には、アリゾナで1時間当たり2600個(世界時の18日11時)の出現があったというという速報が出ています。

23:45
三鷹では「しし座流星群」の「放射点(しし座の『ししの大鎌』)」が昇ってきました。

★☆2001/11/19(Mon)☆★
00:00
山梨県高根町等からの情報では、「しし座流星群」の「放射点(しし座の『ししの大鎌』)」が昇ってきて、明るい流れ星=「火球(かきゅう)」がかなり沢山出現しているそうです。目算でですが、1時間程見たとして30個程度は、しし座流星群に属する流れ星が出現しているようです。

02:30
群馬県からの情報では、2時10分から20分の10分間に58個の流星を観測したそうです(雲量8)。三鷹屋上では、同じく50個流れるのを確認しました(雲量6〜7)。予想以上にかなり活発な活動といってよいかと思われます。

02:45
長野県野辺山からの情報では、2時35分から40分の5分間に170個!の流星を観測したそうです(雲量0)。

09:55
大阪市立科学館研究員・渡部氏からの情報〕 『奈良県王寺にてしし座流星群を観察』
天候は晴れ時々曇り。 12時から、非常に明るい流星が活発に飛び始める。1時間あたり20〜最終的には200個程度。しだいに数が増えるも2時ごろに全天が曇りになる。しばらく、雲の向こうに流星がちらほら見えるも、数などはわからず、4時ごろ、回復し、1時間あたり500〜1000にも上ろうかという流星を見る。1分間に10〜20個以上ながれることもザラであった。
流星雨は現れた。放射点(しし座)が高くのぼったため、流星はみじかめのものが多かった。6時まで観測をし帰った。薄明の明るい空にも多数の流星が・・・・
なお、大阪市立科学館で行った電波観測では、2時〜4時代は個々の流星の判別がつかないほど、連続して流星が流れていることがわかる。参照:http://leonids.sci-museum.kita.osaka.jp/
8時ではややおちついてきているが、まだ多数の明るい流星あり、昼間の空に流星を見る人もいるかもしれない。

11:30
日本しし座流星群観測ネットワーク連絡会(略称ANJLO) 速報

13:00
The American Meteor Society 速報

★☆2001/11/20(Tue)☆★
19/20夜の出現状況ですが、三鷹付近で、午前2時から30分間の観測では、しし座流星群に属すると思われる流れ星は、2個、それ以外が4個ほど流れました。(雲量0、最微星3等級)

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国立天文台・移動観測班A(仮称):18日・19日両日とも、山梨県大和村で撮影&観測?を行いました。
18日は、1:30頃から3:00頃まで写真撮影を中心とした観測。 18日1時30分頃から、雲が広がる3時すぎ頃まで観察(写真撮影は2時からはじめましたが1時間ほどで断念)。 特に活発な活動は見られなかったようです。1時間に20個程度か。 明るいものでは1〜0等級程度で肉眼で数秒間痕が確認できる流星も3、4ありました。 おうし群のものもたくさんみられましたが、さすがにそれよりは活発だったと思います。
19日も同じ場所で撮影&観測。 1:00頃までは快曇でしたが(濃霧がかかっていた)、1:00過ぎから雲がひきはじめ、まもなく快晴。以降日の出まで快晴。細微等級は6等。 冬の天の川も終始よく見えていました。 放射点が山の端から出てきた1:00過ぎより出現が認められ、1:30頃には0等程度の明るい流星を含め多数出現。ピークは3:00〜4:00前と思われ ました。 写真撮影をしながらなのでまじめな計数はしていませんが、3:00〜3:05 で計数したものではこの5分間で130個の出現を確認しています。 また、3:18〜3:19は1分間に40個の出現(カウントし損ないも有り)でした。 また、薄明以降も空を見ていましたが、まだまだ明るい流星(木星〜金星くらい)が流れていました。日の出30分前の明るい東の空でも美しい流星が見られたのが印象的でした。 でも、氷点下13度Cの寒さを堪え忍べたのも、すばらしい「流星雨」の出現があったからでしょう。

国立天文台・移動観測班B(仮称):17/18日と18/19日の2晩、東京都新島で観測をおこないました。
2晩ともおおむね天気は良好で、冬の天の川が見えるほどのよい星空でした。(肉眼で見えるもっとも暗い星は5.5等級程度でした。)活動が非常に活発だった18/19日の流星数をカウントした結果をお伝えします。23時から2時までは1時間ごと、2時から5時までは10分ごとにカウントをおこないました。
    23時台 12個, 0時台 58個, 1時台 140個, 2時台 648個, 3時台 1067個, 4時台 664個
    2:00〜10 54個, 〜20 100個, 〜30 102個, 〜40 106個, 〜50 126個, 〜3:00 160個
    3:00〜10 186個, 〜20 245個, 〜30 209個, 〜40 153個, 〜50 117個, 〜4:00 157個
    4:00〜10 140個, 〜20 97個, 〜30 113個, 〜40 128個, 〜50 93個, 〜5:00 93個
(3:40〜50に雲が空の80%程度まで広がったほか、雲がいくらか出ていた時刻もあります。また、時刻ごとの数の比較ができるよう、観測者を一人に限定し、天頂方向を向いてカウントしましたので、地平線付近に出現したものまですべてをとらえてはいません。ご注意ください。)

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※各地からの情報を適時まとめたもので、何ら整合性を図ったりはしておりませんので、ご注意ください。

●『素晴らしい流星雨が日本に降ってよかったですね。これで流星への関心が多いに高まり、学問としの流星天文学が発展することを期待します! 〔Leonid MACのメンバー阿部氏談〕

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画像 〔ご利用に関しては、各著作権者にお問い合わせください〕

星のふるさと館〔新潟県〕
しし座流星群

姫路市宿泊型児童館「星の子館」〔兵庫県〕
しし座流星群

さじアストロパ−ク・佐治天文台〔鳥取県〕

那賀川町科学センター天文館〔徳島県〕

せんだい宇宙館〔鹿児島県〕

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日本流星研究会 による 出現状況 のページと 速報集計 のページ。


しし座流星群 2001 予想 一覧

広報用画像

1965年に出現した『しし座流星群』の同時流星

左:国立天文台・堂平観測所(埼玉県・秩父)にて、長沢工 撮影
右:群馬県・館林にて、香西洋樹 撮影
1965年に出現した「しし座流星群」の流星(著作権:国立天文台・天文情報公開センター・広報普及室〔使用条件:著作件の明記、画像の改編不可〕) 168kb     1965年に出現した「しし座流星群」の流星(著作権:国立天文台・天文情報公開センター・広報普及室〔使用条件:著作件の明記、画像の改編不可〕) 179kb


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1965年に出現した『しし座流星群』の流星

国立天文台・堂平観測所(埼玉県・秩父)にて、長沢工 撮影
1965年に出現した「しし座流星群」の流星(著作権:国立天文台・天文情報公開センター・広報普及室〔使用条件:著作件の明記、画像の改編不可〕) 160kb

《画像への直接のリンク、無許可での他のへの転用は禁止します》


【ご注意ください:国立天文台では『しし座流星群』に関してのイベントは行いません】


流星について

 流星(リュウセイ=流れ星)とは簡略的に言うと、宇宙空間を浮遊していた微小な塵 が地球の大気に飛び込み、地球大気との摩擦により燃え上がる現象です。

 流星自体について研究している(プロの)天文学者は日本国内外も含めてそれほど多 くはおりません。また、実際に系統的・組織的な観測を行っている(プロの)天文学者 となると殆んどいないといってもいいでしょう。どちらかといえばアマチュアの方々 (個人・組織)の方が系統的・統計的に観測を行い、成果をまとめているようです。

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 以下のURLは「流星」に関係する個人または団体の ウェブページです。これらに、 流星についての詳しい説明や、観測の方法などが掲載されていますので、ご参考にして ください。

 ● 日本流星研究会 http://www.nms.gr.jp/
   国内の流星観測者・研究者によって組織されている「日本流星研究会」の公式Webページ。流星・火球に関する最新情報や、流星群についての解説などが掲載されています。

 ● しし座流星群・全国高校生同時観測計画 http://www.leonids.net/
   しし座流星群を観測する高校生プロジェクト、いわば「天文甲子園」。天文教育普及研究会・日本天文学会・日本惑星科学会共催。高校,高専のクラブ,もしくは指導者のいる高校生のグループを対象としています。

 ● 東京近郊地区流星観測者会 http://www.plaza.across.or.jp/~suzukima/
   東京近郊在住の流星観測者のうち、眼視観測を中心にしたグループのホームページ。主要流星群の活動期には眼視観測の速報が掲載されます。

 ● 日本火球ネットワーク(JN) http://www2.cnet.ne.jp/c-shimo/index.html
   写真による火球パトロールを行っているグループのホームページ。東北〜近畿地方の火球情報に詳しい。

 ● 東京流星観測網 http://village.infoweb.ne.jp/~fwie9702/indexj.htm
   関東近辺で写真観測を行っているグループのホームページ。

 ● Radio Meteor Data、JAPAN (RMD−J) http://www.tcp-ip.or.jp/~kaze/rmd.htm
   流星の電波観測の情報が掲載されている、鈴木和博氏のホームページ。(英文)

 ● AstroArts 2001 年 しし座流星群関連イベントの情報一覧のページ http://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/pao/leo2001events-j.html
   天文ソフトウェアや書籍、天文雑誌星ナビ誌を作っているアストロアーツ社の しし座流星群の特集ページ

 ● Leonid Meteor Outburst Page http://www-space.arc.nasa.gov/~leonid/
   NASA/エイムス研究所のイエニスケン博士の、しし座流星群に関するホームページ。日本の情報も時々掲載されている。(英文)

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●協力:日本流星研究会・(故)高梨氏
高梨氏は本年6月に他界されました。
氏の活動は、流星はもとよりアマチュア天文界に於ける貢献には多大な評価があります。
氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 (当ページ編者一同)

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 ● しし座流星群 http://centaurs.mtk.nao.ac.jp/~avell/
   阿部氏(宇宙科学研究所)のホームページ。

 ● 天文情報室 http://www.onyx.dti.ne.jp/~naniwada/
   難波田氏(日本流星研究会会員)のホームページ。

 ● しし座流星群特集 http://www.astroarts.co.jp/special/leo2001/index-j.html
   株)アストロアーツのページ。

 ● SKY Online's, Meteor Page http://www.skypub.com/meteors/meteors.shtml
   SKY Online, 流星のページ。(英文)

 ● スペースフォーラム(FSPACE) / NIFTY SERVE:「星空ライブカメラ」 http://www.nifty.ne.jp/forum/fspace/

 ● 日本しし座流星群観測ネットワーク連絡会(略称、ANJLO)「LIVE!LEONIDS2001」 http://www.shishi.jp/

 ● すばる アストロ総合ステーション イベント:しし座流星群 http://www.inpaku.melco.co.jp/event/leonids.html

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 ●現在入手可能と思われる「流星」に関しての資料

  ◎雑誌別冊:『月刊天文ガイド 11月号別冊
            号外! しし座流星群
             11月19日未明日本に流星の雨が降り注ぐ!』
       月刊天文ガイド編集部・子供の科学編集部 共同編集
             
誠文堂新光社 [http://www.seibundo-net.co.jp/]発行
                      雑誌06542ー11 (L)ー12/16 T1106542110586

  ◎書籍:『流星と流星群 −流星は何がどうして光るのか−』
       長沢工著  地人書館 [http://www.chijinshokan.co.jp/]発行
                      ISBN4-8052-0543-1

  ◎書籍:『しし座流星雨がやってくる』
       渡部潤一著 誠文堂新光社 [http://www.seibundo-net.co.jp/]発行
                      ISBN4-416-29815-3

  ◎インターネット:しし座流星群 観望ガイドブック美星天文台

  ◎書籍:『別冊家庭画報 しし座流星群を追え! 〜98年、99年秋 日本に大流星雨が出現する』
       浅田英夫執筆、尾久土正己監修 世界文化社 [http://www.sekaibunka.com]発行
                      ISBN4-418-981373

  ◎書籍:『新・しし座流星群百科事典(流星観測マニュアル)』
        東京近郊地区流星観測者会発行(自費出版)
        URL=http://www.plaza.across.or.jp/~suzukima/leobook.html

  ◎書籍:『流星観測マニュアル [L計画マニュアル・第2分冊]』、
      『しし座流星群マニュアル [L計画マニュアル・第3分冊]』
        日本流星研究会発行(自費出版)


  ◎天文雑誌:『月刊天文』      毎月1日発売。
   地人書館発行 [http://www.chijinshokan.co.jp/]

  ◎天文雑誌:『天文ガイド[http://www.temmon.net/]』     毎月5日発売。
   誠文堂新光社発行 [http://www.seibundo-net.co.jp/]

  ◎天文雑誌:『星ナビ[http://www.hoshinavi.com]』 毎月5日発売。
   ASCII発行(アストロアーツ・星ナビ編集部 [http://www.astroarts.co.jp/]

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 ●その他

  ◎国立天文台・一般質問電話

  ◎国立天文台・テレフォンサービス

  ◎国立天文台・ファックス情報サービス


(この他、情報がありましたら、webmaster @ nao.ac.jp迄お知らせください)
(※ 注:このIDは一般質問受付の為のIDではありません。 このIDに質問をされてもお答えいたしません。 詳しくは「一般質問電話について」を御覧ください。)


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