国立天文台・移動観測班A(仮称):18日・19日両日とも、山梨県大和村で撮影&観測?を行いました。
18日は、1:30頃から3:00頃まで写真撮影を中心とした観測。
18日1時30分頃から、雲が広がる3時すぎ頃まで観察(写真撮影は2時からはじめましたが1時間ほどで断念)。
特に活発な活動は見られなかったようです。1時間に20個程度か。
明るいものでは1〜0等級程度で肉眼で数秒間痕が確認できる流星も3、4ありました。
おうし群のものもたくさんみられましたが、さすがにそれよりは活発だったと思います。
19日も同じ場所で撮影&観測。
1:00頃までは快曇でしたが(濃霧がかかっていた)、1:00過ぎから雲がひきはじめ、まもなく快晴。以降日の出まで快晴。細微等級は6等。
冬の天の川も終始よく見えていました。
放射点が山の端から出てきた1:00過ぎより出現が認められ、1:30頃には0等程度の明るい流星を含め多数出現。ピークは3:00〜4:00前と思われ ました。
写真撮影をしながらなのでまじめな計数はしていませんが、3:00〜3:05 で計数したものではこの5分間で130個の出現を確認しています。
また、3:18〜3:19は1分間に40個の出現(カウントし損ないも有り)でした。
また、薄明以降も空を見ていましたが、まだまだ明るい流星(木星〜金星くらい)が流れていました。日の出30分前の明るい東の空でも美しい流星が見られたのが印象的でした。
でも、氷点下13度Cの寒さを堪え忍べたのも、すばらしい「流星雨」の出現があったからでしょう。
国立天文台・移動観測班B(仮称):17/18日と18/19日の2晩、東京都新島で観測をおこないました。
2晩ともおおむね天気は良好で、冬の天の川が見えるほどのよい星空でした。(肉眼で見えるもっとも暗い星は5.5等級程度でした。)活動が非常に活発だった18/19日の流星数をカウントした結果をお伝えします。23時から2時までは1時間ごと、2時から5時までは10分ごとにカウントをおこないました。
23時台 12個, 0時台 58個, 1時台 140個, 2時台 648個, 3時台 1067個, 4時台 664個
2:00〜10 54個, 〜20 100個, 〜30 102個, 〜40 106個, 〜50 126個, 〜3:00 160個
3:00〜10 186個, 〜20 245個, 〜30 209個, 〜40 153個, 〜50 117個, 〜4:00 157個
4:00〜10 140個, 〜20 97個, 〜30 113個, 〜40 128個, 〜50 93個, 〜5:00 93個
(3:40〜50に雲が空の80%程度まで広がったほか、雲がいくらか出ていた時刻もあります。また、時刻ごとの数の比較ができるよう、観測者を一人に限定し、天頂方向を向いてカウントしましたので、地平線付近に出現したものまですべてをとらえてはいません。ご注意ください。)
※各地からの情報を適時まとめたもので、何ら整合性を図ったりはしておりませんので、ご注意ください。
●『素晴らしい流星雨が日本に降ってよかったですね。これで流星への関心が多いに高まり、学問としの流星天文学が発展することを期待します! 〔Leonid MACのメンバー阿部氏談〕
画像 〔ご利用に関しては、各著作権者にお問い合わせください〕
姫路市宿泊型児童館「星の子館」〔兵庫県〕
しし座流星群
さじアストロパ−ク・佐治天文台〔鳥取県〕
那賀川町科学センター天文館〔徳島県〕
せんだい宇宙館〔鹿児島県〕
流星について
流星自体について研究している(プロの)天文学者は日本国内外も含めてそれほど多 くはおりません。また、実際に系統的・組織的な観測を行っている(プロの)天文学者 となると殆んどいないといってもいいでしょう。どちらかといえばアマチュアの方々 (個人・組織)の方が系統的・統計的に観測を行い、成果をまとめているようです。
以下のURLは「流星」に関係する個人または団体の ウェブページです。これらに、
流星についての詳しい説明や、観測の方法などが掲載されていますので、ご参考にして
ください。
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●現在入手可能と思われる「流星」に関しての資料
◎雑誌別冊:『月刊天文ガイド 11月号別冊
◎書籍:『流星と流星群 −流星は何がどうして光るのか−』
◎書籍:『しし座流星雨がやってくる』
◎インターネット:しし座流星群 観望ガイドブック (美星天文台)
◎書籍:『別冊家庭画報 しし座流星群を追え! 〜98年、99年秋 日本に大流星雨が出現する』
◎書籍:『新・しし座流星群百科事典(流星観測マニュアル)』
◎書籍:『流星観測マニュアル [L計画マニュアル・第2分冊]』、
◎天文雑誌:『天文ガイド[http://www.temmon.net/]』 毎月5日発売。
◎天文雑誌:『星ナビ[http://www.hoshinavi.com]』 毎月5日発売。
●その他
(この他、情報がありましたら、webmaster @ nao.ac.jp迄お知らせください)
国内の流星観測者・研究者によって組織されている「日本流星研究会」の公式Webページ。流星・火球に関する最新情報や、流星群についての解説などが掲載されています。
しし座流星群を観測する高校生プロジェクト、いわば「天文甲子園」。天文教育普及研究会・日本天文学会・日本惑星科学会共催。高校,高専のクラブ,もしくは指導者のいる高校生のグループを対象としています。
東京近郊在住の流星観測者のうち、眼視観測を中心にしたグループのホームページ。主要流星群の活動期には眼視観測の速報が掲載されます。
写真による火球パトロールを行っているグループのホームページ。東北〜近畿地方の火球情報に詳しい。
関東近辺で写真観測を行っているグループのホームページ。
流星の電波観測の情報が掲載されている、鈴木和博氏のホームページ。(英文)
天文ソフトウェアや書籍、天文雑誌星ナビ誌を作っているアストロアーツ社の しし座流星群の特集ページ
NASA/エイムス研究所のイエニスケン博士の、しし座流星群に関するホームページ。日本の情報も時々掲載されている。(英文)
高梨氏は本年6月に他界されました。
氏の活動は、流星はもとよりアマチュア天文界に於ける貢献には多大な評価があります。
氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
(当ページ編者一同)
阿部氏(宇宙科学研究所)のホームページ。
難波田氏(日本流星研究会会員)のホームページ。
株)アストロアーツのページ。
SKY Online, 流星のページ。(英文)
号外! しし座流星群
11月19日未明日本に流星の雨が降り注ぐ!』
月刊天文ガイド編集部・子供の科学編集部 共同編集
誠文堂新光社 [http://www.seibundo-net.co.jp/]発行
雑誌06542ー11 (L)ー12/16 T1106542110586
長沢工著 地人書館 [http://www.chijinshokan.co.jp/]発行
ISBN4-8052-0543-1
渡部潤一著 誠文堂新光社 [http://www.seibundo-net.co.jp/]発行
ISBN4-416-29815-3
浅田英夫執筆、尾久土正己監修 世界文化社 [http://www.sekaibunka.com]発行
ISBN4-418-981373
東京近郊地区流星観測者会発行(自費出版)
URL=http://www.plaza.across.or.jp/~suzukima/leobook.html
『しし座流星群マニュアル [L計画マニュアル・第3分冊]』
日本流星研究会発行(自費出版)
◎天文雑誌:『月刊天文』 毎月1日発売。
地人書館発行 [http://www.chijinshokan.co.jp/]
誠文堂新光社発行 [http://www.seibundo-net.co.jp/]
ASCII発行(アストロアーツ・星ナビ編集部 [http://www.astroarts.co.jp/])
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