自然科学研究機構 国立天文台

2022年5月の星空情報

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2022年5月の星空情報です。

5月の始まりは、明け方の空に注目。1日の未明、金星と木星が接近して見えます。それぞれマイナス4等とマイナス2等。明るい2つの惑星が寄り添う様子は、明けていく空でひときわ目立つでしょう。双眼鏡や望遠鏡でも同時に観察できます。

下旬になると、並んだ惑星の近くを月も通っていきます。特に27日には、細い月と金星が並び、朝焼けの空を美しく飾ります。この日の白昼には、日本の南部の一部地域で、金星食となります。

5月の月の暦

1日:新月 9日:上弦 16日:満月 23日:下弦 30日:新月

ワンポイント・アドバイス(金星と他天体の共演に注目)

今年の始めから、明けの明星として見えている金星。日の出1時間前の高度は10度弱と低いですが、東の空に集まって見えている惑星の中でも抜群の明るさで目を引きます。5月は、この金星が他の天体と近づいて見える光景が、夜明け前の楽しみとなりそうです。

1日には、木星と非常に接近して見えます。午前4時の時点で、離角(注)は約0.24度。これは満月の見かけの直径の約半分にあたり、低倍率の望遠鏡で、金星と共に、木星とその衛星を同時に見ることができるほどです。

下旬の27日には、月齢26ほどの細い月が金星と並ぶ様子を楽しめます。この日の午後、13時台から14時台にかけて、九州南部・沖縄地方や小笠原諸島など、日本の南方で、金星が月に隠される「金星食」を観察できる地域があります。青空の中、肉眼で観察するのは難しく、双眼鏡や望遠鏡を使って観察することができます。誤って太陽を見てしまわないよう十分注意してください。

(注)離角:観測点から見て2つの天体がどのくらい離れているかを表す角度。角距離。

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文:内藤誠一郎(国立天文台 天文情報センター)