自然科学研究機構 国立天文台

金星と木星の接近(2022年5月)

金星と木星の接近 2022年4月27日から5月4日 4時頃 東京の空
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

明るい2惑星の接近に注目!

5月は夜明け前の東の低空に、金星と木星が見えています。マイナス4等の金星とマイナス2等の木星が近い位置で輝く姿は低空でありながらも目立っていることでしょう。5月初めの日の出1時間前の木星の高度は10度弱です。東の方角が開けている場所で観察しましょう。

4月下旬から5月上旬にかけて、この2惑星が近づき、離れていく様子を観察することができます。4月27日4時、金星と木星の間は約3.8度(満月の見かけの直径8個弱分)離れています。このとき、金星の近くには細い月も見えています。その後、金星は日に日に東へ移動し、木星に近づいていきます。5月1日の4時には約0.24度(満月の見かけの直径の約半分)にまで近づきます。月がすっぽりと視野に収まるくらいの倍率の望遠鏡では、木星、木星のガリレオ衛星、そして金星を同時に観察できます。金星と木星が最も近付くのは6時頃ですが、その頃にはすでに太陽が昇り、空が明るくなっています。望遠鏡や双眼鏡を使って観察する場合は、日の出前には観察を終えるようにしましょう(誤って望遠鏡や双眼鏡で太陽を見てしまうとたいへん危険です)。

その後、金星はさらに東へ移動して、2惑星はどんどん離れていきます。5月4日の4時には約2.7度(満月の見かけの直径6個弱分)まで離れ、数日のうちに木星に対する金星の位置がずいぶん変わっていくことがわかります。これは、金星の星空の中を移動していくスピードが、木星よりもずっと速いためです。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。