ほしぞら情報2024年5月
東京の星空・カレンダー・惑星(2024年5月)
概要
5月の宵の時間帯には、春の星座がよく見えています。おおぐま座からうしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカへと続く春の大曲線などを目印に、春の星座をたどってみましょう。
5日や6日の明け方を中心に、みずがめ座η(エータ)流星群が見られます。数は多くありませんが、連休の頃に出現しますので観察してみてはいかがでしょうか。
明け方の空では、土星が見えています。4日と31日頃には、この土星に月が接近します。早起きなどして、東南東から南東の空に注目しましょう。
東京の星空

カレンダー(5月)
1日 | 八十八夜 / 下弦 |
3日 | 憲法記念日 |
4日 | みどりの日 |
5日 | こどもの日 / 立夏(太陽黄経45度) / 火星食(全国で昼間に起こる)参照:惑星食各地予報 |
6日 | 休日 / 6時頃、みずがめ座η(エータ)流星群が極大(見頃は5~7日の未明。1時間に5~10個程度。月の条件は比較的良い) |
8日 | 新月 |
10日 | 水星が西方最大離角 |
13日 | 天王星が合 |
15日 | 上弦 |
19日 | 木星が合 |
20日 | 小満(太陽黄経60度) |
23日 | 満月 |
31日 | 下弦 |
流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構) の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。
惑星
- 水星
- 日の出前の東の空で高度を上げ、10日に西方最大離角となりますが、日の出30分前の高度は10度にも満たず、観察は難しいでしょう。
- 金星
- 日の出直前の東の低空に位置していますが、見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
- 火星
- うお座とくじら座を東に移動しています(順行)。日の出前の東の低空に見え、明るさは1.1等から1.2等。
- 木星
- おうし座を東に移動し(順行)、19日に合となります。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいです。
- 土星
- みずがめ座を東に移動しています(順行)。日の出前の南東の空に見え、明るさは1.1等から1.0等。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 の天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。