ほしぞら情報2024年5月
月が土星に接近(2024年5月)

月初めと月末、明け方の空で月が土星に近づく
4月後半から、明け方の東の空に土星が見えるようになります。その土星に、月初めの5月4日と月末の5月31日頃、月が接近します。
5月4日は、明け方に東南東の低い空で接近の様子を見ることができます。土星も月も高い空に昇る前に夜明けを迎え、時間がたつにつれて空が白んで見えなくなります。低空ですが、3時頃から探し始めると良いでしょう。低い空まで見える、東南東側がよくひらけた場所で観察するようにしましょう。なお5日には、月がさらに低空に移動して火星と接近します。ただし、低空のため探すのは難しいかもしれません。

また、5月31日から6月1日にかけても、月と土星が接近します。夜明け前の東南東から南東にかけての空に注目してください。なお、深夜1時には月も土星も地平線の上に昇っていますが(東京の場合)、時刻が進んで3時頃になると高度がやや高くなるので、観察しやすいでしょう。
(参照)暦計算室ウェブサイト :国立天文台暦計算室の「こよみの計算 」では、各地の月の出入り時刻、惑星の出入り時刻などを調べることができます。また暦象年表の「太陽系天体の出入りと南中 」でも、各地の惑星の出入り時刻などを調べることができます。「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。