ほしぞら情報2024年4月

東京の星空・カレンダー・惑星(2024年4月)

概要

4月にもなれば、地上は春の盛りですが、太陽が沈んで暗くなった頃の空を見上げると、西の空を中心に冬の星座の星々がまだ残っています。その冬の星座たちよりも少し低い所にとても明るく 輝いている天体が木星です。空の高い所には、春を代表する星座のしし座、その北側には北斗七星を含む星座のおおぐま座が見えています。数ある動物の星座の中でも、特に大きな動物である獅子と大熊が、春の夜空で静々と前進(西へ日周運動)しています。

東京の星空

東京の星空(2024年4月中旬20時頃)
画像:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

カレンダー(4月)

2日下弦 / 水星が留
4日清明(太陽黄経15度)
9日新月 / 皆既日食(日本では見られない) 参照:日食各地予報
12日水星が内合
16日土用の入り(太陽黄経27度) / 上弦
19日穀雨(太陽黄経30度)
22日16時頃、4月こと座流星群が極大(見頃は22日未明と22日深夜から23日未明。1時間に5個程度。月の条件は悪い)
24日満月 / 水星が留
29日昭和の日

流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構) の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。

惑星

水星
月初は日の入り後の西の低空に見えますが、徐々に高度を下げます。12日に内合となり、以後は日の出前の東の低空に位置します。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
金星
日の出前の東の低空に位置していますが、見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
火星
みずがめ座を東に移動し、下旬にはうお座に移ります(順行)。日の出前の東の低空に見え、明るさは1.2等から1.1等。
木星
おひつじ座を東に移動し、月末にはおうし座に移ります(順行)。月初は日の入り後の西の空に見えますが、徐々に高度を下げ、月末には観察が難しくなります。明るさはマイナス2.1等からマイナス2.0等。
土星
みずがめ座を東に移動しています(順行)。日の出前の東から南東の低空に位置し、明るさは1.1等。

(参照)暦計算室ウェブサイト今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。

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