ほしぞら情報2024年4月
ミザールとアルコルを見よう(2024年4月)

肉眼で見える二重星、ミザールとアルコルを見よう
4月の宵の空で、真北より東寄りの高いところに、7つの星を結んで作る柄杓の形の「北斗七星」が見えます。
北斗七星の柄杓の柄の部分、端から2番目の星ミザールのすぐそばに、アルコルという暗い星があります。ミザールは2等星、アルコルは4等星です。目の良い人なら肉眼で見つけられるため、昔は視力検査に使われたという話は有名です。
ミザールとアルコルのように、二つの星がとても近くに見えるものを二重星といいます。二重星には二種類あります。本当に二つの星が近くにあって、重力を及ぼしあっている「連星」と、本当は近くにはないけれど、たまたま二つの星が同じ方向にあって重なるように見えている「重星」です。ミザールとアルコルが連星・重星のどちらなのかは、確かな結論はまだ出ていません。
ミザールとアルコルは、星の観測技術の進歩と共に、そこに存在する星の数が2個だけではないことが明らかになっていった二重星です。
古くから肉眼のみの観測で二重星であることが知られていましたが、17世紀に望遠鏡が発明されると、ミザールはミザールAとミザールBの二つの星からなる連星であることがわかりました。

さらに分光観測が行われるようになった19世紀末に、ミザールAが分光連星(画像では分離できないが、分光観測によって連星であることが分かる)であることが確認されました。今ではミザールAだけではなく、ミザールBとアルコルもそれぞれ分光連星であることがわかっています。つまり、ミザールとアルコルは2個だけではなく、4連星系と連星、という合計6個の星の組み合わせだったのです。