ほしぞら情報2024年3月

水星が東方最大離角(2024年3月)

水星が東方最大離角 2024年3月16日から3月31日 日の入り30分後 東京の星空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

夕方の空で水星が観察のチャンス!

水星は、太陽系の最も内側を公転している惑星です。このため、水星は見かけの位置が太陽から大きく離れることがなく、見つけやすくなる時期は太陽からの見かけの位置が離れる「最大離角」前後に限られています。

3月25日に水星は東方最大離角となり、この日の前後には日の入り直後の西の低空で水星が見つけやすくなります。東京では3月19日から30日の間、日の入り30分後の水星の高度が10度を超えます。他の地域でも大きな違いはなく、水星を観察できるチャンスとなります。

特に今回の場合、水星よりも少し高い位置には木星がとても明るく輝いて見られます。この木星を目印に、水星を探してみましょう。

水星は空の低い位置に見えるため、西の空が開けている場所で観察する必要があります。また、低空に雲のない良く晴れた日が観察には最適です。夕焼けが残る空で水星が探しづらいときには、双眼鏡を使うと探しやすくなります。双眼鏡を使う際は太陽を見ないよう、太陽が沈んでから観察を始めるようにしてください。

(参照)暦計算室ウェブサイト こよみの計算 」では、各地の日の入りの時刻や水星の高度について調べることができます。また「こよみ用語解説 」の「天象」の項では、最大離角などの惑星現象の用語について解説しています。

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