ほしぞら情報2023年12月
月が木星に接近(2023年12月)

宵の空に並んで見える月と木星
12月22日は、月と木星が接近します。夕方、空が暗くなり始めた頃には、すでに南東の空でこの明るい2つの天体が並んでいる様子を見ることができるでしょう。最も近づくのはもうしばらく後で、東京の場合は22時頃となります(注)。
月と木星は、20時頃に南の高い空を通過(南中)し(時刻は東京の場合、以下同じ)、時間が進むとさらに西へと動いていきます。そして22時を過ぎた頃、西南西の空で月と木星が最も接近します(注)。
なお、肉眼で観察しただけでは、月と木星との間隔(見かけの距離)が変わっていくことに気づくのは少々難しいかもしれません。双眼鏡などを使って、見える視野の範囲が変わらないようにすると、2天体間の距離の変化を観察しやすくなるでしょう。
最も近づく時間帯を過ぎると、月と木星は少しずつ離れていきます。そして翌日の3時頃には西の空へと沈んでいきます。
- (注)月と木星が最も接近して見える時刻は、観察する場所によって異なります。おもな地点の時刻は以下の通りです。那覇:20時44分頃、福岡:21時19分頃、京都:21時46分頃、東京:22時06分頃、札幌:22時20分頃。
(参照)暦計算室ウェブサイト :国立天文台暦計算室の「こよみの計算 」では、各地の月の出入り時刻、惑星の出入り時刻などを調べることができます。また暦象年表の「太陽系天体の出入りと南中 」でも、各地の惑星の出入り時刻などを調べることができます。「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。