ほしぞら情報2023年7月
月が木星に接近(2023年7月)

未明の空に、欠けた月と明るい惑星が並んで昇る
7月に入ると、夜半ごろに木星が地平線から昇ってくるようになります。12日には、月の出の直後に木星が姿を現し、並んで昇っていきます。下弦を過ぎて舟型に欠けた月と、マイナス2.2等と周囲の星よりも格段に明るい木星のペアは、未明には東の空で目を引くでしょう。
日の出を迎えるころに、月と木星は約1.5度の離角(注1)で並びます。双眼鏡では月と木星を同一の視野に収めてみることができますが、望遠鏡では低倍率でもはみ出してしまうでしょう。
- (注1)天球上における2天体の見かけの距離のこと。角距離。度、分、秒の角度で表される(1度=60分角、1分=60秒角)。1.5度は、月の見かけの直径の3倍程度。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。