ほしぞら情報2023年6月
東京の星空・カレンダー・惑星(2023年6月)
概要
1年の中で、夜が一番短くなるのが夏至の日です。今年の夏至は6月21日です。
空がすっかり暗くなった頃には、春の星座は西に傾き始めています。それを追いかけるように、東の空からは夏の星座が昇ってきます。
日の入り後の西の空には金星が明るく輝いています。金星は4日に東方最大離角を迎えます。金星の近くには火星も見えます。明け方には、南東の空に土星が、東の空に木星が見えています。
今月は目立った天文現象はありませんが、惑星や、惑星と月が近づく様子を楽しみましょう。
東京の星空

カレンダー(6月)
4日 | 満月 / 金星が東方最大離角 |
6日 | 芒種(太陽黄経75度) |
11日 | 入梅(太陽黄経80度) / 下弦 |
18日 | 新月 |
19日 | 土星が留 |
21日 | 夏至(太陽黄経90度) |
26日 | 上弦 |
惑星
- 水星
- 日の出前の東の低空に位置しています。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
- 金星
- 日の入り後の西の空に見え、4日に東方最大離角となります。明るさは、マイナス4.4等からマイナス4.6等。
- 火星
- 月初はかに座を東に移動し、下旬にはしし座に移ります(順行)。宵の西の低空に見え、明るさは1.6等から1.7等。
- 木星
- おひつじ座を東に移動しています(順行)。日の出前の東の空に見え、明るさはマイナス2.1等からマイナス2.2等。
- 土星
- 月初はみずがめ座を東に移動し(順行)、19日には留(りゅう)となり、以後は西向きの動きに転じます(逆行)。留のころには、星空の中での土星の動きが止まったように見えます。真夜中過ぎの東から南東の低空に見え、明るさは0.9等から0.7等。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説 の天象 の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。