ほしぞら情報2023年6月

月が金星、火星に接近(2023年6月)

月が金星、火星に接近 2023年6月22日 20時30分頃 東京の星空
画像:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

夕方の西空で月、金星、火星が集合

6月は、日の入りの後の西の空に金星がとても明るく輝いています。

金星は4日に東方最大離角を迎え、太陽から見かけ上最も大きく離れます。このころには、日の入り後の金星の高度も高くなり、多くの人の目に留まるようになります。

金星のすぐそばには火星も見えています。2022年12月に地球に最接近した火星ですが、それから半年が経ち地球から遠ざかったため、明るさも約2等とずいぶん暗くなりました。星座を形作る星たちと比べてもとりたてて明るいわけではなく、あらかじめ位置を調べて探すことでやっと見つけることができるような明るさです。

22日には、金星と火星に月が近づきます。月も金星も明るいですので、すぐに見つけることができるでしょう。

18日に新月を迎えたばかりの月は、月全体としては金星より明るいのですが、もし月を金星の大きさだけ切り出したとしたら、金星のほうがはるかに明るく光っています。月と金星という明るい天体同士の接近を楽しみましょう。

月からすぐ左下に目を移すと、そこには火星が見えているはずです。明るいときには赤い色が大変目立っていたのですが、今はそれほど明るくないため、色まではなかなかわからないかもしれません。目印がないと探しづらくなっている火星を見つける良い機会です。ぜひ火星を探してみてください。

(参照)暦計算室ウェブサイト 今日のほしぞら 」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。また「こよみ用語解説 」の「天象 」の項では、最大離角などの惑星現象の用語について解説しています。

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