ふたご座流星群が極大(2019年12月)

ふたご座流星群と放射点 2019年12月15日1時頃 東京の星空
画像サイズ:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500)

月明かりの中、いくつの流星が見えるかな?

2019年のふたご座流星群の活動(注1)は、12月15日4時頃に極大(注2)となると予想されています。今年は、下弦前の明るい月が一晩中空を照らしているため、観察の条件は良くありません。

それでも、14日の夜は、ある程度の数の流星が見えると予想されます。空の暗い場所で観察すれば、最大で20個程度の流星が見えるかもしれません(注3)。また、13日の夜も、普段より多くの流星を見ることができると思われます。いずれの夜も、20時頃から流星が現れ始め、本格的な出現は22時頃から、真夜中を過ぎた頃に流星の数が最も多くなり、5時頃まで出現が続くでしょう。

月明かりが暗い流星を隠してしまうため、月の影響がない年に比べると、見ることのできる流星の数は大きく減ってしまいます。しかし、月明かりに負けないような明るい流星が出現することもあります。過大な期待はせずに、気楽に空を眺めてみてはいかがでしょう。

流星は放射点(注4)を中心に放射状に出現します。流星は放射点の付近だけに現れるのではなく、どちらの方向にも現れます。特に今年は、放射点のすぐ近くに月がありますので、月を直接見ないようにしつつ、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。
また、目が屋外の暗さに慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けるとよいでしょう。レジャーシートを敷いて地面に寝転ぶなどすると、楽に観察できます。たいへん寒い季節ですので、寒さ対策をしっかりおこなってください。事故に遭わないように十分注意し、マナーを守って観察をしてください。

  • (注1) 「流星群が活動する」とは、その流星群に属する流星が出現することをいいます。また、「流星群の活動が活発になる」とは、その流星群に属する流星の数が多くなることです。 本文へ戻る
  • (注2) 流星群の「極大」とは、流星群自体の活動が最も活発になること、またはその時期をいいます。ある場所で見える流星の数には、流星群自体の活動の活発さだけでなく、その場所での放射点の高度や月明かりなども影響します。そのため、極大の日時と、それぞれの場所で多くの流星が見える日時とは、必ずしも一致しません。 本文へ戻る
  • (注3) 街明かりのある場所などで観察すると、流星数が半分から10分の1程度になってしまうこともあります。 本文へ戻る
  • (注4) 「放射点」とは、流星群の流星が、そこから放射状に出現するように見える点です。その付近だけに流星が出現するわけではありません。放射点から離れた位置に出現する流星には、軌跡の長いものが多い傾向があります。 本文へ戻る

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