部分日食(2019年1月)

部分日食を安全に観察しよう
1月6日の午前中に、日本全国で部分日食を観察することができます。
日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。
太陽は、たいへん強い光と熱を出している天体です。肉眼で直接太陽を見ると、たとえ短い時間であっても目を痛めてしまいます。太陽がどんなに欠けていても光と熱が強烈であることは変わりません。安全な方法で観察しなければ、最悪の場合失明する危険性があります。日食グラスなど専用の観察器具を正しく使うなど、安全な方法で日食を観察してください。
日本国内のおもな地点における日食の予報
日本国内のおもな地点における日食の予報は、下記の通りです。

地名 | 食の始め | 食の最大 | 食分(注4) | 面積比(注5) | 食の終わり |
---|---|---|---|---|---|
那覇 | 8時50分15秒 | 9時39分14秒 | 0.143 | 0.062 | 10時32分58秒 |
福岡 | 8時38分37秒 | 9時47分24秒 | 0.318 | 0.200 | 11時04分41秒 |
京都 | 8時40分37秒 | 9時57分47秒 | 0.385 | 0.263 | 11時23分51秒 |
東京 | 8時43分49秒 | 10時06分01秒 | 0.421 | 0.299 | 11時36分32秒 |
仙台 | 8時44分43秒 | 10時09分42秒 | 0.469 | 0.348 | 11時42分31秒 |
札幌 | 8時46分30秒 | 10時13分26秒 | 0.539 | 0.423 | 11時47分20秒 |
上記以外の地点の予報は、国立天文台暦計算室の「日食各地予報」をご覧ください。
(参照)天文情報 基礎知識「日食」
絶対にやってはいけないこと
下記のようなことは、目を痛めますので絶対にやってはいけません。
見た目ではあまりまぶしく感じなくても、光の遮断が不十分なものや目に有害な波長の光を通しやすいものを使うと、網膜を損傷してしまう危険性があります。(写真は、実際には太陽を見ないようにして撮影したものです)







- (注1) 望遠鏡や双眼鏡は、太陽の光や熱を集めて強くするため、肉眼で太陽を見る以上に危険ですが、専門家によって適切な減光を施された双眼鏡や望遠鏡は、日食観察に用いることができます。本文に戻る
- (注2) 太陽観察に対応した下敷きも販売されています。本文に戻る
- (注3) 専門家によって、銀塩の白黒フィルムを適切に露光・現像して作られたネガは、日食観察に用いることができます。 本文に戻る本文に戻る
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コラム
天文学の現場から

国立天文台助教
いちばん身近な星である太陽も、国立天文台の重要な観測対象です。国立天文台三鷹キャンパスに置かれた太陽フレア望遠鏡では、晴れた日は毎日太陽観測を行っています。一見すると地味な観測ですが、11年という長い周期で変動する太陽活動を理解するには、継続的な観測が欠かせません。
太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測
