部分日食(2019年1月)

2019年1月6日 東京における部分日食の見え方
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)

部分日食を安全に観察しよう

1月6日の午前中に、日本全国で部分日食を観察することができます。

日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。

太陽は、たいへん強い光と熱を出している天体です。肉眼で直接太陽を見ると、たとえ短い時間であっても目を痛めてしまいます。太陽がどんなに欠けていても光と熱が強烈であることは変わりません。安全な方法で観察しなければ、最悪の場合失明する危険性があります。日食グラスなど専用の観察器具を正しく使うなど、安全な方法で日食を観察してください。

(参照)天文情報 基礎知識「日食」「観察のしかた」

日本国内のおもな地点における日食の予報

日本国内のおもな地点における日食の予報は、下記の通りです。

2019年1月6日 日本各地における部分日食のようす
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)
主な地点での日食予報
地名食の始め食の最大食分(注4)面積比(注5)食の終わり
那覇8時50分15秒9時39分14秒0.1430.06210時32分58秒
福岡8時38分37秒9時47分24秒0.3180.20011時04分41秒
京都8時40分37秒9時57分47秒0.3850.26311時23分51秒
東京8時43分49秒10時06分01秒0.4210.29911時36分32秒
仙台8時44分43秒10時09分42秒0.4690.34811時42分31秒
札幌8時46分30秒10時13分26秒0.5390.42311時47分20秒
  • (注4)食分:月によって覆われた太陽の直径の度合い。表に戻る
  • (注5)面積比:月によって覆われた太陽の面積の割合。表に戻る

上記以外の地点の予報は、国立天文台暦計算室の「日食各地予報」をご覧ください。

(参照)天文情報 基礎知識「日食」

絶対にやってはいけないこと

下記のようなことは、目を痛めますので絶対にやってはいけません。

見た目ではあまりまぶしく感じなくても、光の遮断が不十分なものや目に有害な波長の光を通しやすいものを使うと、網膜を損傷してしまう危険性があります。(写真は、実際には太陽を見ないようにして撮影したものです)

太陽を直接見る様子
肉眼で直接見る(数秒でも危険)
望遠鏡で太陽を観察している様子
望遠鏡や双眼鏡を使う (注1)
下敷きで太陽を観察している様子
色つき下敷きやCDを使う (注2)
フィルムの切れ端で太陽を観察している様子
フィルムの切れ端を使う (注3)
すすを付けたガラス板で太陽を観察している様子
すすを付けたガラス板を使う
サングラスで太陽を観察している様子
サングラスやゴーグルを使う
日食グラスを使って望遠鏡や双眼鏡を覗いている様子
日食グラスを使って望遠鏡や双眼鏡をのぞく
  • (注1) 望遠鏡や双眼鏡は、太陽の光や熱を集めて強くするため、肉眼で太陽を見る以上に危険ですが、専門家によって適切な減光を施された双眼鏡や望遠鏡は、日食観察に用いることができます。本文に戻る
  • (注2) 太陽観察に対応した下敷きも販売されています。本文に戻る
  • (注3) 専門家によって、銀塩の白黒フィルムを適切に露光・現像して作られたネガは、日食観察に用いることができます。 本文に戻る本文に戻る

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コラム
天文学の現場から

平松正顕
平松正顕
国立天文台助教

いちばん身近な星である太陽も、国立天文台の重要な観測対象です。国立天文台三鷹キャンパスに置かれた太陽フレア望遠鏡では、晴れた日は毎日太陽観測を行っています。一見すると地味な観測ですが、11年という長い周期で変動する太陽活動を理解するには、継続的な観測が欠かせません。
太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

2014年10月24日の太陽

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