火星とは
火星ってどんな惑星なの?
火星は、地球のひとつ外側を公転する惑星で、太陽から約2億2,800万キロメートル離れた軌道(注1)を687日(約1年11カ月)かけて1周しています。火星の自転周期は、地球の自転周期(23時間56分)よりやや長めの24時間37分です。

火星は地球と同じく岩石でできた惑星です。直径は地球の半分ほどで、二酸化炭素を主成分とするごく薄い大気に覆われています(火星の大気圧は地球の1000分の6)。火星は全体的に赤っぽく見えますが、これは、表面の岩石や砂が酸化鉄(赤さび)を多く含んでいるためです。また、岩石の成分の違いや地形の影響により、ところどころに黒っぽい模様(もよう)があります。火星表面でときおり発生するダストストーム(砂嵐)などによって、模様は薄くなったり見えなくなったりすることがあります。
火星の北極と南極には、水の氷や二酸化炭素の氷(ドライアイス)などでできた「極冠(きょくかん)」と呼ばれる白い部分があります。火星の自転軸は25度ほど傾いているため、火星には地球に似た季節変化があります。極冠は、季節による温度変化によって蒸発したり凍ったりするため、大きくなったり小さくなったりします。