自然科学研究機構 国立天文台

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月食の観察のしかた

肉眼で十分、双眼鏡、望遠鏡があるとなおよい

月食は、肉眼でも十分観察できる天文現象です。満月が地球の影によって刻々と欠けていき、完全に影に入って「赤銅色」となり、その後また復円するようすは、ただ眺めているだけで楽しいものです。本影に入ったときの月面の色と明るさが、影の縁と中心近くで異なることや、本影を月が横切るにつれて変化していくようすがわかるはずです。

双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が月面のクレーターや海を横切って移動していくようすや、皆既食中の月面の色や明るさの変化などをより鮮明に観察できます。双眼鏡を三脚に固定すると手ぶれがなくなり、より快適に観察ができます。

満月のときには、月面に太陽の光が正面からあたっているため、クレーターの凹凸はあまりはっきりとは見えません。 本文へ戻る

月の位置を確認しておこう

月が大きく欠けてしまってからでは、月を探すのが難しいことがあります。月の位置を早めに確認しておきましょう。

半影食を確認してみよう

部分食が始まる前と終わった後に、月は「半影食」の状態になります。半影食は肉眼ではとてもわかりづらいのですが、よく見ると、本影に近い月の一部が、薄暗くなっているようすがわかることがあります。双眼鏡や望遠鏡を使うと、さらにわかりやすいかもしれません。また、カメラで露出を抑えて撮影すると、薄暗い部分が、肉眼で見るよりずっとはっきり写るはずです。

まわりの星空も楽しもう

空の暗い場所で観察をしていると、皆既食が始まる頃、それまでは月明かりの影響でほとんど見えていなかった暗い星が見えてきます。双眼鏡を使うと、暗い星が見えてくるようすが、さらにはっきりとわかるでしょう。

星や星座の位置を知るには、「ほしぞら情報」の「東京の星空」や暦計算室の「今日のほしぞら」をご利用ください。

観察した結果を記録しよう

月食がどのように見えたか、観察した結果を時刻と共に記録してみましょう。

記録用紙をダウンロード、印刷してご利用ください。記録用紙には、自分が観察した時刻と観察方法(肉眼、双眼鏡、望遠鏡)、観察結果、気づいたことなどを記録しておきましょう。

月食記録用紙ダウンロード(PDF)

記録用紙のイメージ画像

スケッチをとろう

月食のスケッチをとって記録に残してみましょう。部分食のときには、月面のどこまで影が入り込んだかを月の模様やクレーターを目印にして記録するとよいでしょう。皆既食のときには、月がどのような色に見えたか色をつけてみましょう。あとで、今回の月食がどんなふうに見えたのかを振り返るためのよい記録になるでしょう。

スケッチ用紙をダウンロード、印刷してご利用ください(月の模様が描かれた用紙、描かれていない用紙の2種類を用意しました)。

ビデオカメラ、デジタルカメラでの撮影

最近は、ビデオカメラやデジタルカメラの性能が良くなり、暗い天体も写しやすくなってきました。月食中の月の撮影に挑戦してみましょう(詳しい撮影方法は、天文雑誌や専門の書籍などを参考にしてください)。