干渉計型重力波アンテナ TAMA300とは
TAMA300は1995年より国立天文台三鷹キャンパス内に建設された、基線長300メートルの干渉計型重力波望遠鏡です。第一世代の重力波望遠鏡として欧米の装置に先駆けて完成し、当時の世界最高感度達成や大型干渉計として初の長期間観測に成功するなどの成果を挙げました。
現在は重力波望遠鏡としての役目は終えましたが、この規模の開発施設は世界的にも希少で価値が高く、大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)や将来の重力波望遠鏡のための技術開発を行っています。たとえば、2020年に世界で最初に実用帯域での周波数依存スクィージング(量子光学技術)の実証を達成しました。
TAMA300では今後も国内外の大学・研究機関と共同で最先端の干渉計技術開発を継続していきます。

スペック
所在地 | 三鷹キャンパス(東京都三鷹市大沢) |
---|---|
検出器 | レーザー干渉計(マイケルソン干渉計) |
基線長 | 300メートル |
歴史
1995年(平成7年) | 三鷹キャンパスに建設開始 |
---|---|
1999(平成11年)9月 | 観測運転開始 |